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県高校総体の前哨戦 東龍が磐石の強さを見せる

県高校総体の前哨戦 東龍が磐石の強さを見せる

 県高校総体前の最後の公式戦となる「全九州バレーボール総合選手権大会県予選会」が22日に最終日を迎え、男子は別府鶴見丘高校、女子は東九州龍谷高校(東龍)が優勝した。

 

 今大会も女子は東龍が圧倒的な強さを示した。新チームとなり4カ月弱だが、例年になく仕上がりが良い。得意の高速バレーに相手のブロックが追いつけず、スパイカーがフリーで打ち込む場面が多く、次々と得点を重ねた。

 

 今年のチームは「セッターで勝つ」と相原昇監督が公言するように、指揮官の目指すバレーボールを体現するのが園田風音(3年)だ。トスにムラがなく、サイド、クイックを自在に使い分け、チームにテンポを生み出す。園田は「今年は全員が平行(トス)で打てる。レシーブが安定すればもっと面白い攻撃ができる。自分が試合を組み立てることができて楽しい」と笑みを浮かべた。

 

 昨年度は全国高校総体(インターハイ)で優勝し、単独校で出場した国体は準優勝、春の高校バレー準優勝。「目指すは日本一。そして3冠。全員が同じ目標を向いているし、達成できる自信はある」と園田の言葉は全選手の思いだ。今年度のチームも大きな期待ができそうだ。

 

抜群のトスワークを見せた園田風音

 

 臼杵高校は2月の県高校新人大会に続き準優勝となったが、主力選手がけがで出場できないなか新1年生が奮闘した。準決勝の国東戦では1セット目を先取され、2セット目も常にリードされる展開が続いたが、驚異の粘りをみせて逆転勝利に結びつけた。県中学選抜で活躍した金子沙耶、河野夏希ら1年生が先発でコートに立ち、接戦を制し、全国屈指の強豪校である東龍と対戦できたのは大きな財産となるはずだ。

 東龍に続く、臼杵、大分商業、国東の2位争いの顔ぶれは今回も変わらなかったが、どのチームも県高校総体に向けて仕上がりは順調だった。

 

 男子は大分南高校が着実に力をつけている。別府鶴見丘との決勝戦は2-1で敗れたが、2セットともデュースまでもつれる大接戦となった。女子の臼杵同様に県中学選抜で活躍した選手が新戦力として加わり、チームの底上げが順調だ。県高校総体では9年連続優勝の別府鶴見丘の牙城を崩せるかに注目が集まりそうだ。

 

1年生が貴重な経験を積んだ臼杵

 

(柚野真也)