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OFAリーグ開幕 インターハイ、選手権を目指し力試し

OFAリーグ開幕 インターハイ、選手権を目指し力試し

 大分の高校サッカー選手たちが三つのカテゴリーに分かれ、熱戦を繰り広げる「高円宮杯JFA U-18サッカーリーグ2018 OFAリーグ」(OFAリーグU-18)が開幕した。1部は前年度覇者であり全国高校サッカー選手権大会に出場した大分西、2月の県高校新人大会で優勝した柳ケ浦、同準優勝の大分工業など10チームに国体強化を図るU-16大分選抜が加わり争われる。

 

 やはり一番の見どころは優勝争い。どのチームも全国高校総体(インターハイ)、全国高校サッカー選手権大会出場に向けてチームの完成度を高めていくが、その過程で実力が拮抗するチームと戦える実戦の場は強化に直結する。選手を見極め、戦術を落とし込み、さらにライバル校の対策を練って勝負する。「新1年生が入り、実戦で試したい」(大分西・首藤啓文監督)、「総体、選手権の予選があるので手の内を見せたくない。ウチは選手を入れ替えながら、あくまでも練習の一環と捉えている」(柳ケ浦・野口健太郎監督)とOFAリーグU-18へのスタンスはさまざまだが、「どこも2部への降格は避けたいと思っているはず」(大分工業・友成義朗監督)。

 

今年度1部に昇格した鶴崎工業

 

 優勝争いと同様に大きな注目ポイントに挙げられるのが降格チームがどこになるかだ。U-16大分選抜を除いた9位、10位のチームが2部に自動降格する。降格してすぐに昇格できるほど2部リーグは甘くはなく、強化の場をやすやすと明け渡したくないのはどのチームも同じ。今年度2部リーグから昇格した鶴崎工業は「卒業生が財産を残してくれた。強い相手と公式戦を戦える機会を得たのだから大いに活用し、このカテゴリーにずっと残れるようにしたい」(松田雄一監督)とチームスタイルである堅守速攻に磨きをかけ、旋風を巻き起こすつもりだ。

 

 OFAリーグU-18には、強豪校や進学校などの多岐にわたるサッカー部や学校以外で活動する大分トリニータU-18、また出場機会が少ない控え選手たちで構成されたセカンドチームやサードチームが各カテゴリーに参加でき、他では見ることのできない多様な選手が活躍できるリーグ戦となっている。それぞれのレベルに応じてさまざまな選手が関わり、高校サッカーに青春をかけてしのぎを削る。一発勝負のトーナメント戦にはない、長丁場(4~12月)のリーグ戦ならではの選手、チームの成長を見ることのできる楽しみがここにある。

 

高校とクラブチームが対戦するのがOFAリーグの魅力

 

(柚野真也)

大会結果