国スポ 期待高まるチーム大分 今年も千点以上目指す 【大分県】
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国体ジャイアントスラローム成年男子 杉本和輝 力発揮できず、悔しさ残る
にいがた妙高はね馬国体は26日、スキー競技が行われ、ジャイアントスラローム(成年男子A)で杉本和輝(立命館アジア太平洋大学3年)は1分18秒72で95位となった。
今国体に挑んでいる“チーム大分”のスキー競技チームは、「完走が目的ではなく攻める姿勢を」を合言葉に記録や勝負にこだわっている。雪が少ない大分では、練習場を確保することさえ困難な中、選手は全国各地のスキー場で武者修行し、技術を磨いた成果を発揮した。
「今日は正直、(スキー)板の調整も完璧で天気も良く、自分の調子もこの大会に向けて上がっていた」と杉本。タイムではなく順位にこだわりたいと話していたが目標の60位以内には届かなかった。4回目の国体出場だったが試合経験の少なさが結果に現れた。「大会の雰囲気に圧倒された」と悔やんだ。
硬さのあったスタートで思うように体が反応しなかったが、コース序盤の急斜面でスピードに乗った。コースにセットされたゲート(旗門)を「狙い通りのコース取り」で通過したが、中盤から終盤の緩斜面までスピードを保てなかった。
「攻めるスキー」でゲートを通過する杉本和輝
物心つく前から父親の影響で雪山を滑っていた杉本は、中学2年から本格的にスキー競技を始めた。「瞬発力、スタミナを高めるため」に冬場のスキー練習ができないときは陸上部に所属し、基礎体力の向上を図った。高校時代は海外トレーニングや実業団チームの練習に参加し、高いレベルに身を置いた。
大学入学を機にスキーに専念することになったが、練習場を確保できずにいた。「チーム大分の合宿時やメンバーの方が広島などのスキー場に行くときに車に同乗させてもらった」。練習量は激減したが、少ない練習時間を有効に使った。「環境を言い訳にしたくない。今大会は全く納得できる結果ではなかったが次の国体に生かしたい。今後は多くの大会に出場し、場慣れして大学最後の国体に挑む。大分に貢献したい」と力強く語った。
スキー競技に挑むチーム大分のメンバー
(柚野真也)