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夏の主役たち⑬ 弓道男子 初優勝の勢いそのままに好調維持する杵築 【大分県】

夏の主役たち⑬ 弓道男子 初優勝の勢いそのままに好調維持する杵築 【大分県】

 県高校総体の弓道団体男子で初優勝した杵築。勢いそのままに全九州高校体育大会で3位となり、全国高校総体では上位入賞を目指す。キャプテンの栗元琥太郎(3年)は「全てのことが初めてになる。緊張もあるが楽しみの方が大きい。大舞台で自分たちの射ができるようにメンタルを整えたい」とたくましさをのぞかせた。

 

 地元開催となった全九州高校体育大会では、予選を首位タイで通過した。2番の川野龍征(2年)と5番の栗元が8本全て的中し、勝利を呼び込んだ。佐藤大司郎監督は「練習では不安定で波があったが、本番は緊張感が集中力を生み出した。栗元は外さない。自分の形がしっかりしている。川野は県高校総体から好調を維持し、安定感が出てきた」と成長を実感している。

 

的中率の高い栗元琥太郎(中央)

 

 予選8位までが進んだ決勝トーナメントの準決勝では、同中となり各自1本ずつの競射で惜敗した。それでも上位大会の会場の雰囲気を味わい、3位と結果を残したことは大きな経験と自信になった。1番の柴田一輝(3年)が流れをつくり、5番の栗元が締める。最初と最後に3年生がどっしりと構えているから、2番から4番は2年生の3人は思い切り射つことができる。県高校総体から変わらぬ順番だ。「並びはしっくりしている。それぞれが自分の力を出し切ることに集中できている」(栗元)

 

 佐藤監督は「地元の大観衆の声援が背中を押してくれた」と全九州高校体育大会を総括し、全国高校総体に向けて「まだまだ調子の波はあるので、練習から試合を想定して緊張感を保ちたいと思っている。収穫はいい流れができていること。この雰囲気と勢いを大切にしたい」と語った。

 

全九州高校体育大会で3位となった

 

 

(柚野真也)