
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
第96回全国高等学校サッカー選手権大会大分県大会(選手権県予選)は15日、シード4校が登場する2回戦が県内各地で繰り広げられた。第1シードの柳ケ浦が大分鶴崎に敗れる波乱の幕開けとなった。
2年連続準優勝の大分西高校。この結果を快挙と捉えることもできるが、「悔しい思いを2度もした。今度こそは優勝したい」と話すのはキャプテンの宮崎優成(3年)だ。1年生から試合に出ている宮崎にとって高校3年間の集大成として臨む今大会は、「最高の結果を残す」と初の選手権出場に挑む。
昨年の選手権県予選に敗れた翌日から新チームがスタートした。宮崎の他に後藤颯や幸航平(ともに3年)など悔しい経験をしたメンバーが主力となったチームは、ボール保持率を高く保ち、主導権を握る“西高スタイル”の完成度が昨年以上に高い。足元の技術が高い選手が多く、狭いエリアで細かくボールを動かすこともできれば、相手の守備隊形が整う前に、少ない手数でカウンターを狙うこともできる。
県高校総体では無念のベスト4に終わり、一から選手選考、配置の見直しをした。けがから復調した加藤健多郎(2年)、後藤健也(1年)らの成長もあり、選手層は厚みを増した。「試行錯誤したが組み合わせや何人かの選手をポジションチェンジしたことで引き出しが増えた」と首藤啓文監督。対戦相手によってメンバーや配置を変えて、「相手の長所を消し、自分たちのサッカーが出しやすくなった」と手応えを感じている。
今大会から新ユニフォームとなり、新たな船出となった大分西。初戦となった宇佐に4-0で快勝し、幸先の良いスタートを切った。今大会も優勝候補の一角として注目が集まる。
首藤監督のもと西高スタイルに磨きをかける
FW:B
3年生の抜けた穴は大きかったが、後藤健也を筆頭に新たな戦力が台頭している。決定機の数は他校に比べ多く、決めるべきチャンスでいかに得点できるかがカギとなる。ニューヒーローが誕生すれば優勝に近づくはずだ。
MF:B
経験豊富な3年生が西高スタイルの具現者となる。攻守の要となる後藤颯がバランスを保ち、前線にくさびのパスを出す。幸航平が攻撃のスイッチを入れ、スピードアップを図る。サイドハーフはコンバートの選手やけがから復帰した選手もいる。中盤のポジションに人材が多いのも特徴。
DF&GK:A
国体に出場した首藤誠也、衛藤優希の2年生が中心となる。OFAリーグ戦では大分工業に次ぎ失点が少ない。トーナメント戦を勝ち抜くためには安定した守備が不可欠。インターセプトの回数も多く、攻撃の起点ともなる。
初の選手権出場に向けて士気は高まる
(柚野真也)
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