
県高校総体 バレーボール男子 仲間との絆で栄冠をつかんだ大分南 【大分県】
バレー
バレーボールの全国高校総体への出場をかけた県高校総体が、6月4日から3日間行われる。全試合3セットマッチのトーナメント方式となり、準決勝以降は勝ち上がった4チームによるリーグ戦で王者を決める。今大会は男女とも例年と顔ぶれの変わったシードが並ぶ可能性が高く、優勝候補校とともに、注目選手などを紹介する。
女子の第1回は絶対王者の東九州龍谷(東龍)。22連覇に向けて死角はない。
■昨年度の主な成績■
県高校新人大会 優勝
春の高校バレー県予選 優勝
県高校総体 優勝
1月の全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)で2回戦敗退、日本一を宿命づけられた東龍にとって受け入れ難い事実だったが、「新しい東龍になるきっかけとなった」と相原昇監督。上級生が抜けて、新チームとなりゼロからスタートした。相原監督は「何のためにバレーをしているのか」「何のために東龍に来たのか」と選手に問い、返ってきた答えが日本一のさらに上をいく「(高校3大大会の)3冠を取りたい」との言葉に「もう一度熱量を持って選手とともに東龍のバレーを突き詰めたい」と奮い立ったという。
1年生の頃から先発メンバーとしてコートに立つ飯山エミリ(3年)がキャプテンとなり、これまで試合経験の少なかったメンバーで構成された3月の県高校新人大会は、優勝こそしたが飯山頼りになり不安定な部分も多かった。しかし、4月に新1年生が加わり、チーム内の競争が厳しさを増すとチームは激変。相原監督は「本気で日本一を目指す集団になった」という。
ミドルブロッカーからオポジットになった飯山エミリ
練習から雰囲気がガラリと変わり、「日本一になるためには」が全ての枕詞となった。サーブ、レシーブ、スパイクなど全てのプレーで意識を高く持ち、集中力のないプレーが出ると監督はもちろん、選手間で厳しい声が飛ぶようになった。東龍不変の『超高速コンビバレー』を追求しレシーブは速さと低さにこだわったことで速い攻撃につながり、コンビネーションによる攻撃のバリエーションも増えた。チーム力とともに各々の実力も上がった。
オポジットの飯山を筆頭に、小柄だがスピードとトスワークがさえる佐村美怜(3年)、伸び盛りの岡部詩音(2年)は好調を維持し、1年生の忠願寺風来、梶山葵ら下からの突き上げもあり、選手層は厚さを増す。相原監督は「全員が戦力、全員バレーで日本一を目指す」と言い切る。13日から始まる全九州選手権で勢いをつけ、県高校総体に乗り込む。
ムードメーカーでもある副キャプテンの佐村美怜
(柚野真也)
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