国スポ 期待高まるチーム大分 今年も千点以上目指す 【大分県】
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自転車女子 地元開催で、2種目の入賞となった別府翔青の淵月那
地元開催となった全国高校選抜大会の自転車競技。別府翔青の淵月那(2年)が女子のケイリンで6位、2000メートル個人追い抜きでは8位と、2種目で入賞した。「緊張せずに慣れたバンクで走ることができた。結果を出せたことは素直にうれしい」と喜んだ。
大会初日となる2000メートル個人追い抜きでは、向かい風の影響もあり自己ベストに届かなかった。淵は「(風があったので)重いギアで挑んだ。スタートから200メートルの入りは悪くはなかったけど、半分を過ぎたところからのスタミナが課題となった」と反省した。高校から自転車を始め、昨年の同大会で全国デビュー。「全国のレベルの違いを感じた。あれから1年、体力、脚力全てでレベルアップすることを考えてきた。昨年より(ペダルを)踏めるようになった。成果は出たけど、まだまだ」と振り返る。
2種目で入賞した淵月那
大会2日、3日にかけて行われたケイリンでは、大きな手応えをつかんだ。昨夏の全国高校総体でケイリンに出場し、結果は伴わなかったが、「相手との駆け引きが何となく分かり、面白くなった」と相手と競う面白さに触れた。今大会はケイリンに重きを置き、勝つことにこだわっていた。1、2回戦を順調に突破し、決勝戦となる1-6位決定戦に出場。レースは苦手な内側からのスタートとなった。「(後ろにつける)外側の選手を気にしながらラストで抜け出したかったが、瞬発力、スピードが足りなかった」と最後の粘りが出せずに悔しがった。
それでも競技を始めて2年弱。「全国大会で入賞できたのは自信になる」(淵)と今夏の全国高校総体に向けて大きな手応えを感じたようだ。明珍多久雄監督は「今大会ではコースの見極めができ、技術的なものは向上した。パワーはあるので、今後はスピードをつける練習が必要。練習を休むことなく、試合に向けた取り組みができている。夏が楽しみ」と期待を寄せる。
収穫と課題を得て、次は表彰台を狙う。
全国高校総体での表彰台が目標となる
(柚野真也)