OITA SPORTS

7/1 TUE 2025

supported by

大徳電業

その他

ボクシング 中学生ボクサーが全国のリングで勝利を目指す

ボクシング 中学生ボクサーが全国のリングで勝利を目指す

 中学生ボクサーが全国大会での飛躍を誓った。1月の「第11回全九州アンダージュニアボクシング選考会」で、中学男子39キロ級の中家翔寿(大在中1年)、同51キロ級の小松大和(日出中2年)が全国大会の出場権を獲得した。二人が所属する「abox Akamine Fitness Boxing Gym」の赤峰大士会長は、「コロナ禍の、練習が制限された中でも頑張った。対人練習ができなかったため、試合勘がないのが心配だったが、二人とも狙い通りの試合ができた」といたわった。

 

 小学生の頃からジムに通う小松は、成長期で身長が伸び、手足が長くなった。これまでのファイタースタイルから相手との距離を置き、カウンターを狙うボクサー型に転向している。中学では体を作るために陸上部に所属し、ジムではカウンターの習得に励む。

 現役時代にカウンターを得意とした赤峰会長も、指導に熱が入る。「カウンターは教えてものにできるものではないが、大和は素質がある。リーチが長く、相手との距離とタイミングをつかめば武器になる」と話す。赤峰会長の恩師であるオリンピアンの中村哲明さんは「昭和の牛若丸」と呼ばれ、赤峰会長は「平成の牛若丸」としてプロのリングに立った。小松には「令和の牛若丸」として期待がかかる。小松自身は牛若丸と言われて何のイメージも湧かないようだが、「相手のパンチをもらわずにカウンターで仕留めるのが理想。全国では余裕のある試合をしたい」と話した。

 

赤峰大士会長がカウンターを指導

 

 運動神経抜群の中家は、小学生の頃はムエタイで日本一になった経験を持つ。中学では野球部に所属し、ピッチャーとして活躍する。「野球は肩を使うし、膝の動きもボクシングと似ている」と他競技をすることで体の使い方を学んでいる。

ボクシングでも筋はよく、ジャブ、ストレート、フック、ボディ、アッパーの習得は早く、コンビネーションからのボディ打ちを得意とする。全九州では手数を出し、勝てば全国出場となる大一番では1ラウンドKO勝ちした。「全国大会は強い人ばかりだが、強気の姿勢で試合をしたい」と意気込む。

 

 二人は小学生の頃に「全日本U Jボクシング大会」に出場することが決まっていたが、コロナ禍で大会が中止となった。それ以降も全国大会は開催されず、2年ぶりの全国大会出場となる。目標は上位入賞。赤峰会長は「仕上がりは悪くない。二人とも力はある。対戦相手は年上になると思うが、練習通りの力を出してほしい」とエールを送る。

 

全国大会に向けての調整は順調

 

 

(柚野真也)