国スポ 期待高まるチーム大分 今年も千点以上目指す 【大分県】
その他
レスリング男子 団体戦と個人戦7階級で全国上位を狙う日本文理大学付属
レスリングの全国高校選抜大会に出場する日本文理大学付属。団体戦と個人戦7階級で上位を狙う。コロナ禍で通常の練習ができない日が続くが、筋力をつけるチャンスと気持ちを切り替え、黙々とウエートトレーニングをする日々を送る。勝龍三郎監督は「体をつくり直すいい機会。この期間に自分を見つめ直し、3月の全国大会に向けて自主性を養ってほしい」と話す。
昨年の同大会に出場し、8月の全国高校総体にも出場した主力の2年生は好調で、1年生にも実力のある選手がそろう。全体の底上げができ、メンバー選考時から部内競争のレベルが高くなった。「目標を持って練習に取り組み、互いに刺激しあうことで雰囲気はいい」(勝監督)
選手が自主的に練習に取り組む
団体、個人71キロ級に出場するキャプテンの山田竜士(2年)は、スピードもパワーもあるオールマイティーの選手だが、試合によって好不調の波があった。昨年10月からキャプテンとなり、チームを引っ張る立場になって自覚が芽生えた。「キャプテンであるからには情けない試合はできない。安定して力を発揮できるようにならなければ」と、これまでの試合の動画を見て、課題を分析している。
番狂わせの少ないレスリングにおいて、実力はそのまま結果に反映される。勝監督は「優勝を狙いたいなら、競技レベルを上げるしかない。技の精度を高め、体の使い方を工夫する、筋力をつける。やることは多いが、全てをやったとしても勝てるかは分からない」と選手に伝え、練習を強制することはない。ただ、強くなりたいと思う選手は、何も言わなくても自分に必要なことを考え、練習に取り組むという。
「日本一」は、目標に掲げることすら簡単ではない。しかし、全員がそこに向かって練習に励んでいるのは間違いない。
全国高校選抜大会では上位入賞を狙う
(塩月なつみ)