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春夏通じて初めての甲子園出場  21世紀枠で大分舞鶴が選出

春夏通じて初めての甲子園出場  21世紀枠で大分舞鶴が選出

 第94回選抜高校野球大会(3月18日に開幕、甲子園球場)の出場校を決める選考委員会が28日、大阪市内であり、21世紀枠の九州地区候補校の大分舞鶴が選ばれた。

 午後3時10分ごろ、楢崎信浩校長が待ちわびる校長室に「春夏通じて初めての甲子園出場」の吉報が届いた。楢崎校長は「非常にうれしい。高いレベルで文武両道に励んだことが形となった。ダイナミックな舞鶴らしい野球で勝利を目指してほしい」と喜んだ。

  大分舞鶴は、昨年春の県大会で優勝し、夏は準優勝。九州大会にも春秋連続出場した。2020年8月に河室聖司監督が就任すると、「打って、打って、打ちまくるチーム、それが私の理想」と強打のチームづくりに着手した。進学校がゆえに練習時間は平日約2時間。「限られた時間の中で選手が楽しく、気持ち良く練習できるのが打撃練習だと思っている」と打撃練習に時間を割き、上位常連校に進化した。

 

「選手の頑張りが評価された」と喜ぶ河室聖司監督

 

 河室監督は「選手のおかげで甲子園までたどりつけた。知らせを聞いたとき安堵感とともに、これまで頑張ってきた卒業生の姿が頭によぎった」と涙した。その上で選手たちには「このチームは最後まで諦めない粘りのチーム。九州大会で一度も勝てなかったからこそ、甲子園で一勝したい」と選手たちに期待を寄せた。

 

 校内放送で甲子園出場を知ったキャプテンの甲斐京司朗(2年)は「放送を聞いたとき叫びそうになった。文武両道で頑張ってきたことが評価されたのだと思う。甲子園では舞鶴魂を持って、元気はつらつなプレーをしたい」と目標を掲げた。

 1年生の秋からマウンドに立ち、選抜出場をたぐり寄せる原動力となったエースの奥本翼(2年)は「幼い頃からの夢だった甲子園に出場できることは素直にうれしい。強豪ぞろいだがコントロールとキレで勝負したい」と話す。秋から下半身の筋力アップに取り組み、体重は5キロアップ、球速も球種も増えた。チームに勝利を呼び込む覚悟だ。

 

初の甲子園出場を決めた大分舞鶴

 

 

(柚野真也)