
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
第100回全国高校サッカー選手権大会
12月28日 国立競技場
1回戦
中津東0(0−3、0−3)6関東第一(東京B)
新国立競技場での開幕戦。全国高校サッカー選手権大会に7年ぶりに出場した中津東は、大観衆を前に緊張することはなかった。「ピッチに入った瞬間は広く感じたが、落ち着いてプレーはできた。ただ、相手が上手だった。パスの質の差を感じた」とキャプテンの村本輝(3年)。東京代表の関東第一との試合は、序盤から相手のパスワークに翻弄(ほんろう)され、後手に回った。県予選では自分たちに流れが来るまで耐え忍んだ守備だったが、全国舞台では思うような試合運びができなかった。
首藤啓文監督は「あと一歩寄せ切れなかった。そこで失点を重ねてしまった」と振り返る。前半13分にCKの流れから先制点を許し、その後も劣勢が続き、前半に3点のリードを奪われる。「最後のところでシュートコースを限定することができなかった」と村本。スペースを埋め、人数で上回りながらも、体の寄せが甘く、後半も失点を重ね6失点で試合を終えた。首藤監督は「全国への道を示してくれた。結果は残念だったが最後まで諦めずにプレーした。学校生活の締めくくりになった。成長したと思う」と選手にねぎらいの言葉をかけた。
開幕戦には多くの応援者が集まった
3年生は、競技を続ける者もいれば、やめる者もいる。それぞれの道に進む。「この経験は財産になる」と語った村本は、卒業後は選手をサポートする理学療法士を目指すという。全てを出し切った村本の目に涙はなかったが、全国で勝つことの厳しさを痛感した。下級生には「全国で勝つことを目標に頑張ってほしい」とエールを送った。
試合の翌日に、全国大会に帯同した下級生と3年生とで紅白戦を行った。全国大会に出場することを目標としてきた3年生は、憧れの国立競技場で試合をした喜びではなく、負けた悔しさを伝えたという。15日から始まる県新人大会に向けて、新チームがスタートした。次の目標は全国大会出場ではなく、全国で勝つこととなる。
国立競技場のピッチに立った中津東イレブン(写真提供オフィシャルサポート)
(柚野真也)
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