
県高校総体 バレーボール男子 仲間との絆で栄冠をつかんだ大分南 【大分県】
バレー
第74回全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)
1月5日 東京体育館
男子 1回戦
大分工業0(17-25、21-25)2高松工芸(香川)
大会屈指のスパイカーを擁する高松工芸と対戦した大分工業は、身長210cmの相手エースに対し、真っ向勝負を挑んだ。「自分なりに仕事はできた」と、甲斐優作(3年)は最後まで攻め続ける姿勢を崩さなかった。少し体勢が崩れようが、トスが上がれば積極的にスパイクを打ち込んだ。「自分に上がったトスは全て決め切る覚悟で臨んだ」と話したように、相手の守備網を切り裂いた。
県内無敗で大会を迎えた大分工業は、甲斐を筆頭に、高さに臆することなく、強打を打ち込んだ。しかし、ブロックの上から打ち込まれるスパイクは、これまで経験したことがない。草野好貴(同)は「実際に(相手のエースと)横に並ぶと大きさが際立った。想像を超える高さとパワーだった」と率直な感想を話したが、「びびることはなかった。勝ちたいと強く思った」と食らいつく。サーブで崩し、粘りの守備から切り返すなど、これまで突き詰めたスタイルの一端を出せた。
結果は残念ながらストレート負けとなったが、甲斐は「自分たちの力を出し切った」と晴れ晴れした表情で振り返り、キャプテンの芦谷透(同)は「全力で楽しめた。このメンバーでまだ試合をしたかったが、悔いはない」と会場を後にした。
強打を打ち込んだ甲斐優作
女子 1回戦
東九州龍谷2(25-18、25-19)0富士見(静岡)
「(試合の入りから)集中力があり、ほぼノーミスのバレーができた」。3年ぶりの春の高校バレーで指揮する相原昇監督は、勝利をかみしめながら語った。昨年11月の春の高校バレー県予選を終えた翌日から監督に再就任した指揮官は、東京五輪で女子日本代表のヘッドコーチとして培った経験をチームに還元した。対戦が決まってから相手の傾向と対策を研究し、大会前日までにやるべきことを文章化して、パワーポイントを使って要点をまとめた。「ショートサーブで揺さぶられたが、すぐに対応できた」と話すように、すぐにレシーブの立ち位置を修正して、攻守の切り替えの速い得意のトランジションゲームに持ち込み、試合の流れを呼び込んだ。第1セットを先取すると、第2セットも流れを渡すことなく連取した。
勝負どころで確実にスパイクを決めたキャプテンの佐村真唯(3年)は「初戦なので緊張したけど、試合前からいい雰囲気を作れた。監督は分かりやすく指示を出してくれるので、やりやすかった。チームとしては、雑なプレーがまだあるので、そこを修正して次の試合に備えたい」と話した。セッターの新改星南(同)は「全員が自信を持ってプレーし、相手のコートがよく見えている。特に佐村と飯山(エミリ・2年)の調子が良かったので、(2人を中心に)組み立てた」と、相手のブロックを見て揺さぶり、的確なトスワークで勝利に貢献した。2年前に日本一を経験した3年生が大きく成長した姿をみせ、好スタートを切った。
3年生がチームを引っ張った東九州龍谷
(柚野真也)
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