OITA SPORTS

7/1 TUE 2025

supported by

かにせん

バスケ バスケ

バスケットボール女子 ウインターカップ 大分が白星で全国デビュー

バスケットボール女子 ウインターカップ 大分が白星で全国デビュー

 初出場・初勝利で幸先よくスタート―。23日、バスケットボールの全国高校選手権大会(ウインターカップ)の1回戦があり、初出場の大分は福島東稜に75-73で勝ち、全国初勝利を挙げた。キャプテンの後藤楓花(3年)は「緊張でいつも通りのプレーができなかったが、勝つことができてうれしい」と素直に勝利を喜んだ。

 

 初出場同士の対戦となった初戦、互いに緊張で動きが重かった。楠本哲二監督は「気負いがあったわけではないと思うが、シュートが入らなかった」と苦笑い。相手の191センチの留学生の高さ対策は万全だった。ゴール下から遠ざける守備で高さを封じたが、シュートが思うように入らず我慢の時間帯が続いた。そこで先に崩れなかったことは成長の現れだ。「辛抱して(守備から速攻につなげられるように)走ろう」と声を掛け合ったという。

 時間の経過とともに緊張がほぐれると、ポイントガードの梶西未知(2年)が試合を組み立て、ノーマークでシュートを打てる場面をつくった。第1クオーター(Q)をリードして終わると、主導権は大分が握った。

 

両チーム最多の24点を決めた梶西未知

 

 「私自身は緊張はなかったけど、終盤に追い上げられたときは焦った」と梶西。第3Qに最大19点差をつけ、チームに安心感がただよった矢先に連続失点し、相手の守備陣形ゾーンになると歯車が狂った。リバウンドが取れず、点差を詰められ、第4Qには同点に追いつかれヒヤリとする場面もあったが、この日は留学生とマッチアップした渡辺亜衣(2年)が攻守で踏ん張り、勝負どころでは梶西とともに得点を重ねた。

 

 苦しみながらも初戦を突破し、楠本監督は「辛抱強くプレーができた。反省点はあるが、いいスタートを切ることができた」と胸をなで下ろした。渡辺は「勝てたことは良かったが、まだまだできることはある。特にリバウンドの場面で(相手選手をゴール下から押し出す)ボックスアウトを徹底することができれば、もっと楽な試合ができた」と、次の試合に向けて気持ちを切り替えた。

 

全国初勝利を喜ぶ大分のメンバー 

 

 

(柚野真也)

大会結果

2023年度