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冬の全国大会特集 バレーボール男子 万全に準備し初戦に臨む大分工業

冬の全国大会特集 バレーボール男子 万全に準備し初戦に臨む大分工業

初戦突破のポイント

・強打を拾うレシーブ

・高さをスピードでカバー

・自信を持ってプレーする

 

 6年ぶりの全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)出場となる大分工業。新チームになって県内無敗のまま憧れの舞台にたどり着き、これまでのプレッシャーから解放された選手の動きはいい。長身の大砲はいないが、運動能力の高い選手が多く、組織力の高さが特徴。江崎裕之監督は「3年生を中心に、春の高校バレーに向けて士気が高まっている。いい状態で試合に臨める」と手応えを感じている。

 

 高松工芸(香川県)が対戦相手に決まってからは、対策を練ってきた。相手のエースは身長210センチで、全国でも注目されている選手。「確かにすごい選手だが、同じ高校生。強打を拾えるレシーブ練習を重点的に強化した」と江崎監督。練習試合では国内最高リーグV1の大分三好ヴァイセアドラーの胸を借り、プロの高さとパワー、スピードで圧倒されながらもレシーブで対応できるまでになった。

 

高さは速さでカバーすると話した草野好貴

 

 キャプテンの芦谷透(3年)は、「高松工芸の動画を何度も見た。高さはブロックでワンタッチを取るなど工夫すればいい。3年生にとっては最後の大会となるので、最高の舞台に立てる喜びを感じ、県代表の名に恥じない試合をしたい。そのためには初戦突破は絶対に達成しなければいけない目標」と力強く語った。左のエース草野好貴(同)は、「高さがなくても速さでカバーできる。これまでやってきたことを出せば、結果は付いてくる。大工らしい楽しいバレーを見せたい」と気負いはない。

 

 攻撃の起点となるサーブレシーブを安定させ、サイドアウトを取るために、実践形式で集中力を高めて一つずつプレー精度を丁寧に確認した。サーブで守備を崩し、攻撃のバリエーションを増やした。初戦突破に向けて、「やれることはやった」(芦谷)と自負がある。チームで、会場までの交通手段や動線をシミュレーションし、会場に入ってからの練習、試合までの時間割も入念にチェックし大会に備える。江崎監督は「あとは選手が思い切りプレーできるか。本番まで不安材料を全てなくし、何の迷いもなくプレーをさせたい」と自信を持ってコートに送り出すつもりだ。

 

初戦突破で勢いに乗りたい大分工業

 

 

(柚野真也)