
音に心を込めて飛躍の年に 別府翔青高校吹奏楽部 【大分県】
カルチャー
大太鼓、締(しめ)太鼓、桶胴(おけどう)太鼓の3種類の和太鼓と笛を演目ごとに交代して演奏し、息の合ったセッションで会場を沸かせた。安心院高校和太鼓部「和香葉」は、第46回大分県高校総合文化祭(県総文)の日本音楽専門部(郷土芸能)ステージ発表で「息吹・初音・響」を披露した。部長の石川千夏(2年)は、「コロナ禍で発表の場が少なかったので感謝の思いを込めた。力強い音を出せたと思う」と汗を拭った。
和太鼓は音階のない打楽器であることから、リズムを主として演奏を行う。「指揮者がいないので、互いの音を聞くことが大事」と石川。独特の振動を持った和太鼓が大きな音を出すには、練習で体力と持久力を付けることが必要となる。週に2回の部内練習に加え、地域が主宰する教室で腕を磨いた。
県総文でステージ発表した安心院高校和太鼓部「和香葉」
県総文に向けて練習量を増やし、3人の音を合わせることに時間をかけて当日を迎えた。呼吸、姿勢を整え、集中力を高めて望んだ本番。次々と披露される演目はどれも力強く、熱気に満ちあふれていた。
佐藤愛心(2年)は「人数が少ないのでしっかり音を出すことに気をつけた。音が重なり、3人とは思えない演奏ができた」と話し、佐藤心道(1年)は「これまで公演がなく、多くの人の前で緊張したけど、少人数でも力強い演奏ができた」と力を出し切った様子だった。
3人の音を合わせ力強い演奏を披露した
(柚野真也)
地区を選択
学校名を選択