
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
全国高校サッカー選手権大会の県予選開幕前企画として注目校を紹介する。第2回は今年2月の県高校新人大会で優勝、6月の県高校総体でベスト4となった大分鶴崎。
県高校総体を終えて3年生のほとんどが引退し、残ったのは高田優磨ら4人。首藤謙二監督は「それぞれの進路の関係があるし、3年生の主力が抜けるのは毎年のこと。抜けた穴を埋めるのではなく、もう一度チームを作り直した」と、夏休みの間に選手選考、ポジションの見直しをする中で、積極的に1、2年生を紅白戦で試して、チームの底上げを図った。
前チームでもメンバー入りしていたMF伊東蒼馬やDF遠山隼都の2年生は、3年生が抜けたことで主力としての自覚が芽生えた。GK三宮羽詩(2年)はひと夏を越えて格段にパフォーマンスが良くなり、吉弘成秀(3年)との守護神争いは熱を帯びている。楠元和馬ら1年生は出場時間が増え、経験を重ねるごとに成長しており、チームの伸びしろはまだまだある。首藤監督は「県総体までのチームと比べても戦力がダウンしたイメージはない」と手応えを感じている。
試合を重ねるごとにチーム状態は上向き
もちろん3年生への信頼は揺るぎない。「1、2年生は怖いもの知らずなので思い切ってやるだけだが、苦しい場面で引っ張るのは3年生の力。最後の大会で勝ちたい気持ちが勝敗を左右する。全国選手権が他の大会と違うのは、そういったところ」(首藤監督)。少数精鋭となったが“3年力”への期待は大きい。
攻撃の要となる高田は、入学直後から主力としてプレーし、昨年の県高校総体の優勝に貢献した。これまでチームを引っ張ってきた自負があり、「これがラストチャンス。全国選手権は2010年度以降本戦に出場できていない。県予選で優勝し、本戦に出場して高校サッカーを終えたい」と強い思いを口にする。吉弘は「メンバーが変わったが徐々に連係も良くなっている。昨年は準決勝で負けて悔しい思いをしたので、まずは決勝の舞台に立ち、もちろん優勝を狙いたい」と卒業した先輩、そして同級生の思いを背負ってピッチに立つと誓った。
3年生と下級生の融合を図っている
(柚野真也)
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