OITA SPORTS

7/1 TUE 2025

supported by

フォルクスワーゲン認定中古車センター

バレー バレー

バレーボール女子 県代表の座を射止めた大分商業、大一番に向けて高まる期待

バレーボール女子 県代表の座を射止めた大分商業、大一番に向けて高まる期待

天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会大分県ラウンド

7月18日 臼杵市諏訪山体育館

決勝   大分商業2−0国東

準決勝  大分商業2−1大分選抜

準々決勝 大分商業2−0大分西

 

 6月の県高校総体は不完全燃焼に終わった大分商業。大一番となる10月の全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)県予選に向けて、「中だるみを防ぎ、県総体で出た課題を修復する場」(森栄一郎監督)として臨んだのが「天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会大分県ラウンド」だった。社会人クラブチームや高校など26チームが参加。最終日は1日で3試合行う過密日程を勝ち抜き、県代表の座を射止めた。

 

 準決勝では国体成年女子で構成した大分選抜に対し1セットを先取されたが、2セット目以降はエースの嵯峨暖菜(3年)にボールを集め、逆転勝利を収めた。決勝では県高校総体で苦戦した国東と対戦。森監督は「課題に挙げたプレーの精度にこだわり、甘さを捨てることができた」と、終始リードする展開に及第点を与えた。嵯峨に続く秦佳叶(同)、岩田凛実(2年)のスパイカーが力強く打ち込む。黒佐明椰(同)はキレのあるスパイクでコースを打ち分け、森監督が「くせ者」と表す松田寿(同)が勝負どころで軟打を使いポイントを稼いだ。

 

スパイカー陣が好調の大分商業

 

 個性豊かなスパイカー陣を操る三浦華(3年)は、高校になってレシーバーからセッターに転向したが、「ようやくセッターらしくなった」と森監督。スパイカーの好不調、相手のブロックの位置を見極め、試合の流れを読んでトスを上げる。三浦は「トスがズレても修正してくれた。まだまだ課題は多い」と話し、思い描くセッター像には達していないと言うが、気持ち良くプレーするスパイカー陣を見るとセッターが板についたことがわかる。

 

 結果を出し、内容も悪くなかった。森監督は「レシーブ力はついた。今のバレーの精度を上げ、強いサーブで崩せるかが今後のカギとなる。この夏でどれだけ追い込めるか」と強化プランを練る。選手も満足した様子はなく、三浦は「もっと上を目指さなければ東龍(東九州龍谷)に勝てない」とチームの思いを代弁した。ライバルは日本一を常に目指している強豪校。打倒・東龍に向けて、追い上げムードは高まっている。

 

春の高校バレー県予選に向けて明るい兆しがともる

 

 

(柚野真也)