
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
サッカーの県高校総体は2回戦を終えた。優勝候補が順当に勝ち上がるなか、仕上がりの良さが際立ったのが大分だ。1年通して行われる「高円宮杯JFA U-18サッカーリーグ2021 OFAリーグ」では、5戦全勝と好調で、試合内容も圧倒している。23日の県高校総体の2回戦では、全国高校選手権大会に出場した日本文理大学付属に5-0と快勝した。
2月の県高校新人大会の準決勝敗退からメンバーを再選考し、選手の組み合わせやポジションを見直した。春休みや5月の連休には県外の強豪校と対戦し、チーム全体の底上げを図った。小野正和監督は「けが人が多く、ベストメンバーを組めていない」と話すが、それでも圧勝できていることが選手層の厚さを物語る。最終学年となった3年生からは「内容と結果が伴ったサッカーをする」(板井成磨)との覚悟が感じられる。中学時代に九州大会で準優勝したメンバーがそろう2年生は、チームの主軸をなす選手が多く、1年生は虎視眈々(たんたん)とメンバー入りを狙う。高いレベルでチーム内競争があり、誰が出てもチーム力が落ちることはない。
誰が出ても戦力が変わらない大分
技術の高い選手が多く、今年は選手に、よりボール保持率を高くすることを求め、局面ではコンビネーションで崩すスタイルを目指している小野監督だが、泥臭さも織り込む。県高校総体、その先の全国高校総体を見据え、「体力の消耗が激しい夏場でも自分たちのサッカーができるように走り込んでいる」と、例年以上に走るメニューを多く取り入れた。その成果は、球際や攻守の切り替えの速さで発揮されている。板井は「見ている人、プレーしている人が楽しいサッカーが、僕たちのサッカー。そこは変わらないが、勝つために何ができるかを突き詰めたい」と強調する。
昨年は県内の主要大会で無冠に終わった悔しさがある。今年は結果はもちろん、試合内容にもこだわり、頂点を目指す。けがで不在のキャプテンの前園陽人(3年)の代わりにキャプテンマークを巻く板井は、「けが人がいることを言い訳にしたくないし、今いるメンバーがベストと言われるようにしたい。練習から士気を上げて、次の試合に臨みたい」と強い覚悟を示した。
中盤の底で試合を組み立てる板井成磨
(柚野真也)
地区を選択
学校名を選択