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県高校総体前特集 バスケットボール男子③ 県内最多優勝を誇る大分舞鶴の逆襲

県高校総体前特集 バスケットボール男子③ 県内最多優勝を誇る大分舞鶴の逆襲

 バスケットボール男子の県高校総体前特集の第3回は、復権に燃える大分舞鶴を紹介する。

 新チーム初の公式戦となった県高校新人大会で準優勝した大分舞鶴。県高校総体の前哨戦となる南九州四県対抗バスケットボール選手権大会県予選ではベスト4と、あと一歩のところで悔しい結果が続いている。「負けた時にこそ、何を感じ取れるか」と池田剛監督が話すように、敗戦を一つの結果と捉えながらも、勝利への執念は試合ごとに増し、着実な変化をもたらしている。

 

 「一番の理想形は、指導者が何も言わずとも臨機応変に対応できること」と話す池田監督。システムをうまく機能させるチームワークとプラスアルファの個の技術や判断力が勝利へのカギという。ここ最近の大会は決勝までの戦いが容易ではなかった。「決して技術が劣っているわけではなく、局面を攻めきれないツメの甘さがある」と課題を口にする。「毎回、準決勝、決勝の山が大きい。一つ山を越える(準決勝で勝つ)とそこで達成感を覚えてしまい、最後の山が越えられていない」(池田監督)と敗因を分析する。

 

セットプレーで自分たちの流れに持って行く大分舞鶴

 

 池田監督は、柳ケ浦や別府溝部学園の高さ、大分上野丘の運動量とスピードなど、それぞれの武器に打ち勝つ対応力の一つとして、これまでは自主性に任せるところが大きかった戦い方を、ある程度型にはめる戦い方へシフトしている。これによりセットプレーが局面で機能的に働くようになれば、自分たちの流れに持って行ける。「体力や精神力もさらに強化を重ねながら、互いに意見を言い合い、高め合う気持ちを持つことで、チームワークが力になることは間違いない」と話す。

 

 中心となるのはキャプテンの加藤智也(3年)。広い視野でチームメートを生かすゲームメーカーであり、最近は3点シュートの確率も上がってきている。センターの宮本英駆(同)とのイン・アウトの連携を軸に、シュート成功率の高さで得点力のある清末純平、高いスキルを持つ木内奏汰ら2年生の活躍が期待できる。

 全国高校総体への出場は43回。「選手たちは先輩たちに顔向けできるようにと強い思いを持っている。目標は当然、44回目の出場」と池田監督の言葉も力強い。

 

司令塔となる加藤智也

 

 

(黒木ゆか)

大会結果

2023年度