ヴェルスパ大分 注目の新戦力 高沢優也 得点への執念 【大分県】
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JFL初参戦のジェイリースFCに、ひときわ鋭い輝きを放つストライカーがいる。岩岸宗志だ。プレシーズンの練習試合で得点を重ね、チーム得点王ともいえる活躍を見せている万能型アタッカーである。新たな舞台に挑むクラブの攻撃を担う存在として、周囲の期待は日に日に高まっている。
チーム合流は1月13日の始動日からだった。オフは順風満帆ではなかった。昨季終盤に膝を負傷し、リハビリ中心の期間を過ごした。それでも「シーズンの始まりにはしっかり動ける状態にしたかった」と語るように、入念な準備でコンディションを整えてきた。
ジェイリースFCへの加入は偶然ではない。カマタマーレ讃岐を契約満了となったタイミングで、最初に声を掛けたのがこのクラブだった。JFL昇格直後の勢い、そして何より指揮官の言葉が決断を後押しした。

柳川雅樹監督とのオンライン面談は約1時間。「このチームに来たら輝けるよ」。その言葉は岩岸の胸に深く残っている。上のカテゴリーを目指すという自分の思いを、真正面から受け止めてくれたからだ。
前線の選手としての信念は明確だ。結果で示すこと。ゴールという形で価値を証明することである。昨季まで所属したクラブで契約満了を経験したからこそ、その意識はより強くなった。「得点という目に見える結果が自分の評価につながる」。その覚悟が、プレシーズンの得点量産につながっている。
最大の武器はスピードだ。最終ラインの背後へ鋭く抜け出し、一瞬でゴール前の局面を変える。さらにクロスの多いチーム戦術とも相性がいい。ゴール前に飛び込み、クロスを合わせる形もすでに得点として表れている。

ワントップの薗田卓馬や新加入の西山拓実らと距離の近い連係を築きながら、攻撃のリズムをつくる役割も担う。薗田については「動きが分かりやすくて合わせやすい」と語り、ピッチ内外でのコミュニケーションの多さも連係を深めている要因だ。
今季は8月のリーグ開幕に先立ち、半年間の「JFLカップ」が行われる特別なシーズンとなる。しかし岩岸にとって、それは準備期間ではない。「半年あるから慣れていけばいいという感覚ではない。この期間で結果を出さないといけない」。その言葉通り、個人目標は明快だ。毎試合ゴールを狙うこと。
クラブの首脳陣も、その能力を高く評価している。永芳卓磨GMは「スピードがあり馬力もある。ボールも収まるしシュート力もある。いろんなことができる選手」と語り、攻撃の幅を広げる存在として期待を寄せる。現在はシャドーで起用されているが、ワントップやツートップでもプレー可能な柔軟性を備えている。
柳川監督の評価はさらに具体的だ。「身体能力、特にスピードはJFLでもトップクラス。J1の速い選手と比べても遜色ない」。左右両足のキックに加え、ヘディングでも得点できる多彩なフィニッシュを持つ。指揮官が求めるのはただ一つ、ラインブレイクからゴールに絡むプレーである。
足でも頭でも決められる。スピードで守備ラインを切り裂く。前線で攻撃の起点にもなれる。多彩な武器を持つストライカーは、いま新しい舞台に立とうとしている。
(柚野真也)
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