県高校新人大会 バスケットボール男子 超攻撃スタイルで柳ケ浦が3連覇 【大分県】
バスケ
NEW!
大分県高校新人バスケットボール大会
1月12日 三和酒類スポーツセンター
女子決勝
明豊58(13―17、14―8、13―20、18―10)55大分
接戦を制したのは、明豊だった。バスケットボールの県高校新人大会女子決勝。序盤から一進一退の攻防が続き、リードは何度も入れ替わった。得点が入るたびにベンチが立ち上がり、会場の視線は一瞬たりともコートから離れない。わずかなミスが命取りとなる緊迫した展開。その均衡が崩れたのが第4クオーター(Q)だった。
第3Qを終えて5点のビハインド。杉山真裕実監督はベンチを見渡し、迷いなく成松沙菜(2年)をコートへ送り出した。膝に不安を抱えながらも、その一手は試合を動かす。ゴール下で強さを発揮し、連続得点。攻守両面でリバウンドに飛び込み、チームに勢いを呼び込んだ。残り5分で逆転すると、成松が再びインサイドからリングにねじ込み、流れを完全に引き寄せる。最後は粘る相手を振り切り、58―55で逃げ切った。

この優勝は、単なる結果以上の意味を持つ。明豊は昨年末の全国高校選手権大会(ウインターカップ)で2回戦敗退。そのわずか2日後、新チームは走り出した。準備期間は2週間ほど。決して万全とは言えな中で迎えた大会だった。
杉山監督が選手たちに伝えたのは、「今できることをやろう」というシンプルな言葉だった。今大会の位置付けは、完成形を示す場ではない。2位以内に入り、九州大会(1位パート)へ進む。その先を見据えた「通過点」だった。インサイド中心だったこれまでの攻撃を一転させ、アウトサイドから積極的にシュートを放ち、リバウンドで勝負するスタイルに切り替えた。単調になる時間帯もあったが、守備で踏ん張り、流れを相手に渡さなかった。
ポイントガードの藤岡澪(2年)は、安定感を示した。昨年から先発として経験を積み、最上級生となった今、プレーの端々にリーダーとしての自覚がにじむ。勝負どころで無理をせず、何を選ぶべきかを理解している。試合を読む力が、この接戦を支えた。
昨年の県高校新人大会での敗戦も、確かに生きている。無敗で臨んだ重圧に押しつぶされたあの経験が、今季は「気負いすぎない」姿勢を生んだ。負けたくはない。しかし、目先の勝利だけに縛られない。1年を通した成長曲線を描き、その中で今大会を捉えている。

逆転勝利は、チームに自信と対話の時間をもたらした。結果として勝ったことで、土台と道筋がはっきりした。新チームは、まだ完成形ではない。だが、攻撃のバリエーションは広がり、リバウンドを武器にできる兆しも見えた。
短い準備期間でつかんだこの優勝は、次なる舞台への加速装置となる。新人大会は終着点ではない。ここから、明豊は再び強くなる。その確かな予感を残し、コートを後にした。
(柚野真也)
地区を選択
学校名を選択