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冬の高校スポーツ全国大会 ラグビー 死の組も恐れず 大分東明の真価を示す 【大分県】

冬の高校スポーツ全国大会 ラグビー 死の組も恐れず 大分東明の真価を示す 【大分県】

 4年連続6回目の全国高校ラグビー大会出場を決めた大分東明は、決して順風満帆な歩みで花園にたどり着いたわけではない。県予選では終盤まで劣勢を強いられ、土俵際に追い込まれた。それでも終盤にトライを重ね、逆転で勝ち切った。「ヒヤヒヤする展開だったが、勝ち切れたことが大事」。白田誠明監督の言葉には、安堵(あんど)と同時に、チームが持つ底力への確信がにじんでいた。

 その力をはっきりと示したのが、12月に行われた東福岡との一戦である。全国屈指の名門を相手に、14―13の接戦を制した。前に出る守備で相手の攻撃を寸断し、粘り強く耐えながら試合の流れを引き寄せる。そうして生まれたリズムを、バックスの素早いパス回しと判断力で一気に攻撃へと転じた。我慢を重ねた末に主導権を握り切った勝利だった。相手の勢いを断ち、自分たちの時間を積み上げていく。今季のチームが目指すラグビーを体現した試合だった。

練習を再開、走り込みでコンディションを一気に上げる

 全国大会の初戦の相手は若狭東(福井)。同じブロックには佐賀工、東海大大阪仰星、中部大春日丘(愛知)と全国屈指の強豪が名を連ねる。「死のグループ」と呼ばれる組み合わせだが、チーム内に悲壮感はない。前回大会で初のベスト8入りを果たし、今年はベスト4を目標に掲げる。その視線はすでに、目の前の一戦にしっかりと定まっている。

 12月に入って、インフルエンザの流行というアクシデントも襲った。12月中旬に取材に訪れた際、グラウンドに立てたのは部員の半数ほど。それでも白田監督は前向きだ。「ラグビーをしたくてしたくてたまらない状況で復帰する。その思いを爆発させて勢いにつなげたい」。苦境すら力に変える発想こそ、これまで培った「エンジョイラグビー」の本質である。

フィットネスとコンタクトを継続的に強化する

 副キャプテンの安藤佑真(3年)も、その歩みを振り返る。新チーム最初の県新人大会での敗戦を機に、フィットネス、コンタクト、スキルといった基礎を徹底的に磨き直した。東福岡戦の勝利は、その積み重ねが形になった瞬間だった。「花園(全国高校ラグビー大会)ではFWとBKが一体となった高速パスの展開ラグビーをしたい」。強敵ぞろいでも「勝てばいいだけ」。言葉はシンプルで揺るぎはない。

 FWで前に出て、BKで展開する。そのスタイルを楽しみ、やり切る覚悟がある。苦難を跳ね返してきた大分東明にとって、この舞台もまた通過点だ。エンジョイラグビーで全国に名を刻む。


(柚野真也)

大会結果