OITA SPORTS

11/30 SUN 2025

supported by

塩塚

陸上競技 陸上競技

NEW!

冬の高校スポーツ全国大会 駅伝女子 1年生台頭の大分東明 都大路で存在感示す 【大分県】

冬の高校スポーツ全国大会 駅伝女子 1年生台頭の大分東明 都大路で存在感示す 【大分県】

 女子第37回県高校駅伝競走大会で、大分東明は1時間11分49秒で11年連続14回目の頂点に立った。全区間で区間賞を獲得する完勝だった。登録メンバーには1年生が5人。藤井裕也監督は「若いチームだが、昨年よりチーム力は確実に上がっている」と語る。レース運びは明快だ。1、2区で主導権を握り、3、4区で流れを守り、5区で勝負を決める。区間は五つでも、役割は三つという発想である。

 その中でキーパーソンとなるのが1年生の福嶋円嘉(まどか)だ。3000メートルで9分10秒台を狙えるポテンシャルを持ち、フォームは無駄がなく、練習でもほとんど崩れない。「純粋さと賢さを兼ね備えた再現性の高い選手。2年後には日本のトップクラスになっているだろう」と藤井監督は太鼓判を押す。福島を中心に、滝川ゆめ(3年)、大野貴瑛(同)、阿南ちはる(1年)、徳永三香子(同)、花田愛海(同)ら6人前後が同じレベルで競い合う層の厚さも、今年のチームの強みだ。

 チームづくりの土台にあるのは「けがをしないこと」である。キャプテンの滝川は、寮での入浴やストレッチの方法まで下級生に細かく伝える。自身も冷え性から故障に悩まされた経験を持ち、ヨガやオイルマッサージを日課にして体質改善に取り組んできた。「自分にとって良かったケアは後輩にもどんどん共有したい」と話す姿に、3年生としての責任感がにじむ。

高校最後の都大路に向けて気合十分の滝川

 九州高校駅伝では6位に終わったが、内容は決して悲観すべきものではなかった。タイムは県高校駅伝より確実に向上し、4区終了時点では福岡の強豪校とわずか6秒差。1・2区で思い切りよくレースをつくり、3・4区が粘り強く流れを守るという、大分東明らしい形が随所に見えた。特に1年生を含む中盤の区間が崩れなかったことは大きく、選手層の底上げを証明する内容となった。「全国でも上位で戦える」と監督、選手が手応えを共有できた大会でもあり、都大路に向けて確かな自信を積み上げる一戦となった。

 都大路で滝川が見据える目標は「8位入賞」。1年時に走り、2年時はけがでスタートラインに立てなかった悔しさを抱えて迎える最後の冬だ。「支えてくれた親や仲間に、少しでも恩返しできる走りをしたい」と言葉に力がこもる。

 藤井監督が口にするキーワードは「慌てない走り」。ハイペース必至の全国の1、2区で周りに流されず、自分たちのリズムを守れるかどうかが勝負の分かれ目になる。「控えの選手も含め、全員が同じ方向を向いているチームが最後に勝つ」(藤井監督)。3年生がまいた成長の種を、1、2年生がどう咲かせるのか。落ち着いた走りで昨年39位からの巻き返しに挑む。

チームの骨格となる3年生


(柚野真也)

大会結果