ウインターカップ前夜 火花散るライバル関係 注目の視線が交差する 男子編(3) 【大分県】
バスケ
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全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)県予選を目前に、今大会の注目選手を紹介するとともに、「いま気になる選手」を聞いた。そこにはライバルへの敬意、負けられない思いが交錯していた。コートの上で火花を散らす選手たちは、互いに認め合うことで強くなる。注目の選手たちが語る“もうひとりの注目選手”。その言葉の先に、今大会のドラマが見えてくる。

平倉千春(明豊3年)
2007年4月2日生まれ、164cm。滝尾中学出身。ポジションはスモールフォワード
杉山真裕実監督は「冷静に自分の仕事に集中してほしい。弱気にならず、パスに逃げず自ら仕掛けてほしい」と大きな期待を寄せる。守備面に課題はあるが、それを補って余りある爆発的な攻撃力が魅力だ。力強いドライブでリングに切り込み、体勢を崩されながらも得点をねじ込む。リズムをつかんだときの勢いは手が付けられない。試合の流れを一変させる、その一撃がチームに火をつける。「調子はいい。3連覇への緊張感もあるが、勝ちたいという強い気持ちをプレーに出したい」と語る言葉に迷いはない。今大会、1試合平均30点を自らに課した。
気になる選手
緒方愛実(大分3年)
ミニバスの頃からの仲良し。中学の頃は何度も優勝を懸けて試合をした。ガツガツくると思うが、私もそれ以上にガツガツ攻めたい。高校最後の大会でも決勝で対戦するのを楽しみにしている。接戦になると思うが、私たちのスタイルであるディフェンスから速攻に持ち込みたい。

大神埜乃(藤蔭3年)
2007年4月26日生まれ、165cm。金武中学出身(福岡県)。前所属チームはWATCH &CACADEMY。ポジションはスモールフォワード
1年の頃からエースとしてチームの中心に立ち続けてきた。トリッキーなドライブと高い打点のジャンプシュートで得点を量産する攻撃の要だ。しかし、この1年はのひざのけがに苦しみ、思うようなプレーができない時期が続いた。それでも平川あいか監督の「最後は自分の持っているものを出さないと」という言葉が背中を押した。復帰後は視野が広がり、仲間を生かすプレーも増えた。「今が自分の出番だ」と感じた瞬間には、迷いなく勝負を決めにいく得点力は健在。「このメンバーで戦える最後の大会。絶対に優勝したい」と決意をにじませる。
気になる選手
対戦相手全員
優勝するためにはどのチーム、どの選手にも負けられない。藤蔭の武器であるスピードのある攻撃で、全試合で相手を上回りたい。自分の役割としては得点が止まったときに、チームを救う得点ができるかだと思っている。

山下華乃(中津北3年)
2007年10月11日生まれ、149cm。今津中学出身(中津市)。ポジションはシューティングガード
身長は決して高くないが、その分3点シュートとスピードで勝負する。ディフェンスで相手を追い込み、リズムをつくるのが持ち味だ。ゾーンプレスの場面ではチームのスタイルを体現し、前線から粘り強くボールを奪う。攻撃が得意とは言い切れないが、守備から流れをつくり、自らシュートへ持ち込む展開力を身につけた。試合中は常に冷静に状況を読み、「集中力を切らさず、ロースコアの展開に持ち込みたい」と語る。小柄ながらも存在感は大きく、成長株として期待を集める。ひたむきな守備と勝負どころでの一撃が、チームに勢いをもたらす。
気になる選手
阿南希美(大分3年)
ミニバスの頃から対戦している選手。高校最後の大会でマッチアップすると思うと感慨深いものがある。スピードのあるドライブから味方を生かすパスを警戒して10点以下に抑えたい。点差を離されず、後半勝負に持ち込みたい。
(柚野真也)
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