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トリニータ 野村直輝インタビュー「何としてでも勝ってやるという勝利への執着を、選手がもっと表現しないといけない」

トリニータ 野村直輝インタビュー「何としてでも勝ってやるという勝利への執着を、選手がもっと表現しないといけない」

大分トリニータは25日、昭和電工ドーム大分でセレッソ大阪と対戦する。MF野村直輝選手にインタビューした。(大分合同新聞連動企画・新聞は24日付本紙に掲載)

 

 「入団する時、強化部長に『11番空いてますか?』と聞くと、『田中達也選手が希望しているので2人で相談して』と言われ、達也に聞いたら『ノムさんは10番キャラだから』ってことで10番になりました(笑)。背番号へのこだわりは特別ないです」と屈託のない野村直輝選手。有酸素のトレーニングを増やしたり、フィジカルコーチと共に2部練習をしたりしてコンディションの維持と向上に努めている。

 

―長期間、膝の痛みが続いていたそうですが、一番辛かったのはいつ頃ですか?  

 6月に離脱して7月の中旬に合流しましたが、合流した当日にまた痛みが出て、もう1回ゼロからのスタートとなった時にはさすがに落ち込みました。今はリハビリもうまくいって、かなり(膝の状態は)落ち着き、良くなっています。

 

―膝の痛みから復帰して試合を重ねるたびに、味方とのタイミングは合うようになってきましたか?  

 まだ納得がいくほどではなく、もがいている最中です。カタさん(片野坂知宏監督)やスタッフが試合ごとに変わるチームの狙いに合わせて、選手同士の組み合わせをすごく考えているなということが(メンバー選考から)伝わってきます。だから、みんなその狙いをちゃんとやろうと、しっかり練習しています。 ただ、試合ラスト10分のところで相手がかなり引いた時には、チームは言われたことだけをやるんじゃなくて、自分たちのアイデアで勝負したり、臨機応変さみたいなのがちょっと足りないかなと感じています。

 

―決定機はつくっているが得点できない、攻撃陣としてはどうですか?  

 「惜しい」だけじゃダメ、6位以内という目標を掲げた以上、最後までやり続けないといけないと思っています。もっと点を取りに行く姿勢だったり、泥くささ、何としてでも勝ってやるという勝利への執着を、選手がもっと表現しないといけないと思いますし、最後までそれを貫くことも大事で、その先に結果がついてくると信じています。

 

 

―パス交換の練習の時、他の選手よりリアクションが大きい印象を受けました。

 別に大げさにやっているつもりはないです(笑)。ただ練習でやったことしか試合では表現できないと思っているので、常に試合をイメージして、相手が後ろから取りに来ても取られないようボールをコントロールするとか。僕はそういうところで生きているので、それができなくなったらもう終わり。だから、それに関しては神経を研ぎ澄まし、集中してやっています。

 

―途中から試合に出る時に心掛けていることは?

 監督やスタッフから言われたポイントを守りながら、自分のイメージと仲間との一瞬のひらめきを合わせながら、何とかしてゴールをこじ開けてやろうとしか考えてないです。

 

―“ひらめき”は仲間とのコミュニケーションが鍵になると思いますが、円滑に進めるため特別にやっていることは?

 スルーパスを出す時とか、一瞬のチャンスのタイミングというのがあって、FWの選手とはよく「この辺に走ってほしい」「ここに、こういうボールを出してほしい」など、常に要求したり、されたりしています。いつでも試合に出られるよう常に準備は怠っていませんので、応援よろしくお願いします。

 

(小野郁)

 

=プレー写真は大分トリニータ提供=

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