
ウインターカップへの道 バスケットボール女子(4) 3連覇へ挑む明豊 絆でつなぐ冬の舞台 【大分県】
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全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)県予選を目前に控え、今大会の注目選手を紹介するとともに、「いま気になる選手」を聞いた。そこにはライバルへの敬意、負けられない思いが交錯していた。コートの上で火花を散らす選手たちは、互いに認め合うことで強くなる。注目の選手たちが語る“もうひとりの注目選手”。その言葉の先に、今大会のドラマが見えてくる。
中島綾香(明豊3年)
2008年1月22日生まれ、164cm。浅川中学出身(福岡県)。ポジションはオールラウンダー
杉山真裕実監督が「職人」と呼ぶ選手がいる。「どんな状況でも仕事ができる。彼女がいたからこそチームは勝てた。冷静に、どんなプレーにも対応できる」と監督は信頼を寄せる。ウインターカップには1年時から出場し、試合の流れを変える選手として活躍。状況に応じた判断力と、ポジションに縛られないプレーでチームに安定をもたらしてきた。高校最後の大会を前に、「全国ベスト8を目指すラストチャンス。県予選は絶対に勝たなければいけない。周りの持ち味を引き出す潤滑油として、流れが悪い時は自ら流れを変える」と言葉に力を込めた。
気になる選手
緒方愛実(大分3年)
大分のエースであり、存在感の大きな選手。勝負どころでは必ず仕掛けて来るので、マッチアップしたら絶対に止めて、流れを作られないようにしたい。大分との試合は、気持ちが強い方が勝つと思うので、そこでは負けることはない!
緒方愛実(大分3年)
2008年1月28日生まれ、160cm。大分中学出身。ポジションはポイントガード
「6月の県高校総体で明豊に逆転負けした試合は悔しくて悔しくて。動画も見返せないし、途中から記憶がないほど頭が真っ白になった」と語る。あの日の苦しみを胸に、この5カ月を走り抜けてきた。チームの司令塔として、コートを俯瞰しながら試合を支配するすべを磨き、勝負どころでは果敢なドライブと正確なシュートで流れを引き寄せる。得点力と判断力を併せ持つポイントガードであり、チームの心臓ともいえる存在だ。「勝つことがすべて」と言い切るその言葉には、リベンジへの覚悟がにじむ。悔しさを力に変えた背中が、仲間を再び頂点へ導く。
気になる選手
平倉千春(明豊3年)
小学生の頃から対戦しているけど、ご飯も食べに行く仲良しの選手。得点力のある選手で、勢いに乗ると止められないので、そこは気をつけたい。明豊には絶対に勝ちたい。逆転負けした県高校総体は忘れられないし、あんな思いはしたくない。最初からガンガン攻めて、20点差で勝つ。
松井陽愛(中津北3年)
2007年5月5日生まれ、156cm。三光中学出身(中津市)。ポジションはスモールフォワード
運動量が豊富で、コンタクトにも強い。ドライブから切り込んでの得点力に加え、3点シュートも打てる万能型のスコアラーだ。持ち前のスピードとフィジカルで相手ディフェンスを手玉に取り、チームの得点源の一人として存在感を放つ。「夏休みにチーム全体で攻める意識が強くなった。1対1の場面では強気で仕掛けたい」と言い切る姿に、攻めの姿勢がにじむ。3年生となり、背負う責任も増した。最後の大会に向けて「全力を出し切りたい」と言葉に力を込める。攻撃の起点にもフィニッシャーにもなれるプレーでチームを勝利に導く。
気になる選手
緒方愛実(大分3年)
小学生の頃から対戦している。テクニックがあり、ドライブが力強く、周りを生かすパスもできる。一人で何でもできる選手。準決勝で対戦すると思うので、(守備の)寄せを速くして、試合をコントロールさせないようにしたい。
(柚野真也)
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