
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
夏の王者・大分鶴崎を2−1で撃破し、全国高校サッカー選手権大会県予選では初めて決勝に進出した日本文理大学付属。今大会は準決勝までの4試合で27得点と勢いがある。
チームのスタイルは、保明栄治監督の言葉を借りるなら「飾らないサッカー」。戦術云々の前に、目の前の敵に勝つ。「相手の技術が高ければ頑張るだけ」と解するだけでは浅い。手強い相手からボールを奪うのも、格上のチームにジャイアントキリング(大番狂わせ)を起こすのも、すべて本気で挑んだ結果だ。
準決勝の大分鶴崎戦では序盤からパスの出どころにプレッシャーを掛けて、相手の勢いを奪い取った。攻めては12分にC Kから先制し、その2分後に今大会14得点と荒稼ぎする垣内太陽(3年)が追加点を奪い、早々にリードを広げた。無失点で逃げ切るほどの試合運びや駆け引き、したたかさはないが、ひたむきさはある。
決勝の相手は3連覇を目指す大分。大分鶴崎のようにポゼッションを志向するチームだ。「いいサッカーをして勝とうなんて思っていない」と保明監督。ボールを追う時間が多くなり、そこから体力を使う展開になっても、前からボールを奪いに行くはずだ。初めての大舞台で緊張もあるが、保明監督の「いい景色を見るだけで終わらせない」との言葉は力強い。初優勝の快挙まであと1勝だ。
ひたむきにボールを追うことが信条の日本文理大学付属
FW 垣内太陽(3年)
準決勝を終えての感想は?
初めて決勝に進めたんだという感じ。今は実感が湧かないけど、チャンスはあると思っている。準決勝は練習通りにC Kからの得点。早い時間帯に追加点を奪えたが、自分たちらしさがなくならないように、守りに入らなかったのがよかった。
今大会14得点で単独1位となりました。優勝と得点王の2冠が狙えます。
大会が始まる前から狙っていた。調子がいいし、勢いもある。決勝も縦への突破を意識して、どんな形からでも得点を狙いたい。
決勝戦への意気込みを聞かせてください。
サイドからガンガン攻めて、チームを勢いづけられるような点を取りたい。小学校から一緒にサッカーをしてきたメンバーが多いし、学校生活も一緒にいることが多い。考えていることが分かる仲間たち。決勝は楽しんで勝ちたい。
(柚野真也)
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