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全国高校サッカー選手権県予選特集 冬の全国へ挑む注目選手とライバル(4) 【大分県】

全国高校サッカー選手権県予選特集 冬の全国へ挑む注目選手とライバル(4) 【大分県】

全国高校サッカー選手権大分県予選が、18日にいよいよ幕を開ける。冬の大舞台への切符をつかむのは、果たしてどのチームか。大会を前に、勝負の行方を左右する注目選手たちに迫り、さらに「気になる存在」として挙げるライバルも紹介する。


緒方惺(柳ケ浦3年
2007年9月24日生まれ、180cm、70kg、前所属チームは大分トリニータ宇佐U―15(福岡県・椎田中出身)、プレースタイルはターゲットマンであり、前線からボールをもらいチャンスをつくる「リンクフォワード」でもある。

 今年度からプリンスリーグ九州2部に昇格した柳ケ浦のキャプテンであり、チームの得点源となるストライカーである。九州の強豪を相手に苦戦を強いられる中で、確かな成長を遂げた。激しい当たりにも動じない強靱(きょうじん)な体と、瞬時に状況を読み取る判断力。その両輪が試合を決める一撃を生む。持ち味は得意のワンタッチゴール。タイミングと感覚の研ぎ澄まされたフィニッシュは、相手守備陣の一瞬の隙を逃さない。今大会では得点を量産し、チームを頂点へ導く覚悟だ。「目標は優勝と得点王」。その言葉に、エースとしての誇りと責任が宿る。

気になる選手
梅津爽蒼(中津東3年)
 中学のときに同じチームでプレーした仲間。前線でコンビを組むことが多く、一緒に得点を量産した記憶がある。今はライバル校のキープレーヤーとなった。準々決勝で対戦するのが楽しみ。5―0で粉砕するけどね!



梅津爽蒼(中津東3年)
2007年6月4日生まれ、182cm、74kg、前所属チームは大分トリニータ宇佐U―15(中津市・城北中出身)、プレースタイルは中央でボールが来るのを待つ「ボックスストライカー」

 高校入学直後から試合に出場し続けてきたチームの絶対的エース。1年時に全国高校総体の舞台を踏んだものの、それ以降は全国から遠ざかっている。苦しい時期もあった。けがで思うようにプレーできない時間を経て、自らを見つめ直した。肉体改造によって当たり負けしない体をつくり上げたが、最近はキレを重視して体重を絞り、得点感覚を研ぎ澄ませた。強さと速さを兼ね備えたプレーは、相手守備を翻弄(ほんろう)する。最後の大会に懸ける覚悟は誰よりも強い。「10得点は最低限」と言い切るその言葉に、エースとしての責任と信念が宿る。

気になる選手
緒方惺(柳ケ浦3年)
 中学のときはチームメートだったが、今はライバル校のエース。ボールを収め、自分でゴールを狙えるし、周りを生かすプレーもできる。一人で攻撃の全てをできる怖い存在。対戦した際はチャレンジ&カバーで抑えるしかない。


岩沢春弥(昭和学園3年)
2008年3月20日生まれ、175cm、65kg、前所属チームは日田市の東部中学校、プレースタイルはハードワーカー。

 寡黙ながらも背中で語る選手である。人間的にも精神的にも大きく成長し、仲間からの信頼は厚い。守備力に優れ、最終ラインとボランチの両方をこなす万能性がチームに安定感をもたらしている。球際の強さを武器に、泥臭く体を投げ出すプレーで流れを変える姿はまさに縁の下の力持ち。練習では決して基礎をおろそかにせず、一歩一歩の積み重ねで成長を遂げてきた。3年間の努力が、いま結実しようとしている。「流れを断ち切るプレーで自分たちの時間をつくりたい」。その言葉どおり、堅実な守備でチームをベスト4へと導く覚悟だ。

気になる選手
岡松愁人(大分3年)
 チームを象徴する選手で、精神的支柱だと感じる。同じキャプテンとして見習うべきとこが多い。県高校総体の準々決勝では彼にボールを持たれ過ぎて、試合を支配された。ただ、あれから自分もチームも成長した。対戦したら、どれだけ対応できるか試したい。




(七蔵司)

大会結果