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地元でV1デビューを飾った西知恕(J Tサンダーズ広島) 「チームを勝たせる選手になりたい」

地元でV1デビューを飾った西知恕(J Tサンダーズ広島) 「チームを勝たせる選手になりたい」

 国内最高峰のバレーボールリーグV1で大卒ルーキーとしてデビューした西知恕(J Tサンダーズ広島)。大分市出身の西は地元での開幕試合を終え、「こんな幸せなことはない。コートに立つ喜びを感じた」と話した。序盤こそ緊張で硬さがあったが、徐々に速さと機動力のあるブロックで流れを作った。翌日の試合でも先発出場し、大分三好ヴァイセアドラー相手に2連勝したチームに貢献した。

 

 中学1年のときにバレーボールをはじめた西は、中学3年時は県選抜の一員としてJOCジュニアオリンピックのベスト8入りに貢献。別府鶴見丘高に入学し、2年から主力として全国高校総体や春の高校バレーに出場した。将来を嘱望され、19歳以下のユース日本代表合宿に参加し、日本体育大では主力として活躍、今年4月からJ T広島に入団した。

 

V1デビュー戦で先発出場した西知恕

 

 身長は192㌢、ミドルブロッカーとしては高い方ではないが、抜群の跳躍力と柔軟性を備え、ネット際のボールの扱いが巧み。原秀治監督は「先月の練習試合からスパイクやブロックで頭角を現した。彼の持つ能力はV1でも十分通用する」と評価し、開幕で先発に起用したのは凱旋試合だからというわけではなかった。デビュー戦は気負いもあったが、力みのないフォームで速攻やブロックを決め、適応力を見せた。

 

 毎シーズン、優勝争いを演じるJ T広島は、チーム内の競争が激しく、高いレベルのプレーを求められる。西は、「このレベルになると全てのプレーが上手いのは当たり前。自分だけの武器を手にしないと生き残れない」と、ネット際のプレーやつなぎのプレーを磨く日々を送る。「1年目から試合に出て、チームを勝たせる選手になりたい」と語る西は、一流のプレーを肌で感じられる喜びをかみしめている。「高いレベルでバレーを楽しむ」を心がける22歳にとって、新鮮な記憶として残る開幕戦だったことに違いない。

 

チームを勝利に導くプレーを目指す

 

 

(柚野真也)