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トリニータ ムンキョンゴン インタビュー「つなげられるようになり、余裕が出てきた 」

トリニータ ムンキョンゴン インタビュー「つなげられるようになり、余裕が出てきた 」

大分トリニータは18日、昭和電工ドーム大分でガンバ大阪と対戦する。GKムンキョンゴン選手にインタビューした。(大分合同新聞連動企画・新聞は17日付本紙に掲載)

 

 「個人的にはけがなく今シーズンの終わりまで試合に出て、いずれは韓国代表に選ばれるよう頑張りたい」と話すムンキョンゴン選手。2017年8月に入団した当時は大学4年でU-23韓国代表の正GKだった。公式戦の出場は翌年の天皇杯の1戦のみだったが、今年8月のルヴァン杯でのプレーが評価され、第9節の川崎戦から先発出場している。2月に大学時代から付き合っていた女性と結婚し、「帰ったら誰かいるということが本当にうれしい」と幸せいっぱいの笑顔を見せてくれた。

 

 

―J1でのリーグ戦デビューとなった川崎戦、チームは4連敗中という難しい状況でした。どんな思いで試合に臨みましたか?

 (連敗中ということで)逆に楽な気持ちで(試合に)入ることができました。勝てれば良かったんですが、(川崎戦でも)負けて5連敗。あの頃はプレッシャーを掛けられるとびびっていましたが、今はしっかり周りを見て(ボールを)つなげられるようになり、余裕が出てきたように思います。

 

―J1での戦いの難しさは?

 1分でも(気持ちを)抜かないようプレーしないと失点するので、思ったより本当に厳しいです。GKコーチからは、できれば僕が全部出てハイボールなどの処理をして守備を楽にしてあげるように、と言われています。

 

―大学の時から本格的にJリーグを目指すことになったそうですね。  

 中学の頃からJリーグの試合を見ていたし、大学では、Jリーグに行った先輩に話を聞きサッカーの環境やシステムがいいなと思っていました。特に大学2年の時、当時仙台にいたキムミンテ選手(札幌)の試合を見て雰囲気もすごく良くて、1歳でも若い時にチャレンジしたいと思うようになりました。

―GKというポジションゆえ、試合に出られない日々が続いたことも。先輩GKからのアドバイスは?

 試合はもちろん、メンバー入りもできず苦しい思いをしていた時、おととしまでいた修行さん(修行智仁選手・今治)に「どうすればいいですか?」と聞くと、「試合に出ることも大事だけれど、とりあえず目の前の練習をしっかりこなしていけば、いつかいい日が来るから頑張ってね」と言われました。(試合に出場できるようになり)本当にその通りになったと思いました。

 

―試合に出られなかった3年間、一番辛かった時期は。それを支えたものは?

 昨シーズン、ルヴァン杯の(試合の)メンバーにも入れないことがあり、メンタル的にすごくきつかったです。それと入団後の半年間、寮生活で車もなく、練習も相当きつくて、日本語もそんなにうまくなかったので、「帰りたいな」と思ったこともありました。でも、こういう辛い時を越えないと良い選手になれないという気持ちが強かったので頑張れました。

 

―日本語がとてもお上手ですが、勉強法は?

 とにかくJリーグに行きたい、そのためには言葉が一番大事だと考え(トリニータへの)入団が決まる前から韓国在住の日本の人に習っていました。入団してからは選手たちとたくさんしゃべってうまくなりました。ミスをしないよう無失点で勝ちたいので、応援よろしくお願いします。