OITA SPORTS

9/2 TUE 2025

supported by

株式会社 まるひで

サッカー サッカー

NEW!

全国高校サッカー選手権県予選 組み合わせ決定 シード4校のキャプテンに意気込みを聞いた 【大分県】

全国高校サッカー選手権県予選 組み合わせ決定 シード4校のキャプテンに意気込みを聞いた 【大分県】

 第104回全国高校サッカー選手権大分県大会の組み合わせが決まった。36校34チーム(豊南と竹田、中津北と国東は合同)がトーナメント形式で頂点を競い、全国選手権(12月28日開幕)への出場権を懸けて戦う。抽選会には各校の監督や主将ら約80人が参加。県高校総体を制した大分鶴崎をはじめ、前評判の高い8校がシードに振り分けられ、続いて各チームの代表が緊張の面持ちでくじを引き、次々と対戦カードが決まっていった。
 大会は10月18日に大分市の県サッカー協会人工芝グラウンドなどで開幕し、試合は週末を中心に県内各地で行われる。頂点を懸けた決勝は11月16日、大分市のクラサスドーム大分で開催予定だ。長い歴史を持つ全国選手権は、高校生にとって最後の大舞台となる世代も多く、一戦ごとに強い思いがぶつかり合うことになる。抽選会後にシードのうち4校のキャプテンに意気込みを聞いた。

大分鶴崎 河野歩夢(3年)

 第1シードとして大会に挑む以上、勝たなければならないという重圧は常にある。それを背負って戦う覚悟はできている。短い準備期間でも、しっかり優勝を目指し、2連覇を果たす。その思いを胸にピッチに立つつもりです。
 この夏の九州大会は、けがで出場できなかった。悔しさは大きかったですが、インターハイでは大阪の強豪校と互角に戦いながら勝利に届かなかった現実を痛感した。あの差を埋めるために、練習の強度や質を全国レベルに引き上げる必要があると強く感じています。
 その後のプーマカップで全国の強豪と対戦できたことも財産となっています。自分たちの良さを出して善戦したが、結局勝ち切ることはできなかった。だからこそ、善戦ではなく「勝ち切る力」を身につけなければならないと思っています。
 全国と県大会では戦い方も違う。全国は前から激しくプレスが来るが、県では守備を固めて引いてくる相手が多い。インターハイ予選ではそうした相手を崩しきれなかった。だから今は、どう点を取るのかを徹底的に意識して練習しています。
 今年の目標はOFAリーグと大会を合わせた4冠、そして全国での初勝利。3年生として最後の大会、必ず優勝して全国の舞台で勝ち切りたいです。

大分 岡松愁人(3年)

 初戦の相手が決まったと聞いても、特に気持ちは揺れなかった。どこが相手でも、目指すのは優勝しかないからです。ただ油断は禁物だと思っている。(初戦の)中津南は手ごわい相手。だからこそ、しっかりと準備を整え、初戦から全力で勝ちにいきます。
 この夏は、とにかく走った。質より量を意識して、走って、走って、走りまくった。強いチームをつくるためには、まず走ること。基礎体力の徹底が欠かせないと考えたからです。体を追い込み続けた日々が、必ず自分たちの力になると信じています。
 (今週から始まるOFA)リーグ戦も大事。勝利にこだわりながら、プリンスリーグ昇格を目指すと同時に、全国選手権予選に向けた調整の場としてもしっかり戦いたい。勝ちながら成長できるチャンスを無駄にしないようにしたいです。
 これまでの大会では、あと一歩のところで優勝を逃してきた。その悔しさは、今も胸に残っています。足りないのは組織としての強さだと思う。失点したときの雰囲気、崩れかけたときの立て直し方。そこに課題がある。だから最後の大会では、組織として踏ん張り、絶対に優勝をつかみたいです。

柳ケ浦 緒方惺(3年)

 自分たちが目指すのは優勝。その思いは揺るがないです。もちろん一回戦から気を抜くつもりはないが、その先を見据えながら一戦一戦を勝ち切っていきたいと思っています。
 今年度からプリンスリーグに参戦し、守備を固めて失点を減らすことを徹底してきた。そこは一定の成果を出せているが、同時に得点力不足という課題も浮かび上がっています。だからこそ夏は「点を取る」という部分を強く意識して取り組んできました。
 プリンスリーグでは格上相手が多く、守備の時間が長い。その分、集中してブロックを敷き、粘り強く守れています。ただ、全国選手権の県予選では逆にボールを持つ時間が増えるし、カウンターを仕掛けられる場面が出てきて、その難しさを痛感しています。守備の堅さを維持しながら、攻撃にどうつなげるかが大事になると思っています。
 今年の3年生は「弱い世代」と言われてきた。県新人大会もインターハイ予選も負けているからです。でも、この世代には真面目さや取り組む姿勢という強みがある。最後の大会で、そのすべてを出し切りたいです。
 優勝するために必要なのは情熱だと思っています。ピッチの中で自分がその情熱を示し、仲間に伝えたい。そしてサイドに強みを持つチームの特長を生かし、勝利を重ね、必ず頂点に立ちたいです。

鶴崎工業 篠田怜央(3年)

 初戦の相手が大分南と決まったとき、「またか」と思いました。県総体では自分たちが勝ちましたが、相手はリベンジに燃えてくるはずです。その勢いに負けないように、全力でぶつかっていきたいと思います。
 この夏は主力のけが人が復帰し、ようやく戦力が整いました。パスや戦術面で改めて合わせることができ、自分自身も本来のポジションに戻れたので、チームとしていい状態で大会を迎えられる手応えがあります。
 勝ち進めば準決勝で大分鶴崎との「鶴崎対決」が待っているかもしれません。でも、意識は特にしていません。昨年から何度も対戦しているので、当たり前のこととして受け止めています。
 これまで「いいところまで行くけど優勝できない」大会が続きました。だからこそ今年は、勝ち切って波に乗り、必ず優勝をつかんで全国に行きたいと思います。そのために必要なのは準備です。今からどれだけ徹底できるかが勝負を分けると考えています。
 今週から始まるOFAリーグも、ただのリーグ戦ではなく、全国選手権に直結する調整の場として戦います。最後にものをいうのは気持ちです。どんな相手でも気持ちで負けずに、自分たちのサッカーを貫きたいと思います。

(柚野真也)

大会結果