バサジィ大分 つかんだ初勝利 走って守って決めた 【大分県】
フットサル
バサジィ 大ブレークの予感が漂う“重戦車” 小門勇太は止まらない
開幕3戦目で今季初黒星となったバサジィ大分。敗戦した湘南ベルマーレ戦ではG Kフィウーザの好セーブもあり、堅守をこじ開ける場面は少なかったが、チームで唯一の得点を決めたのが小門勇太だった。昨季から大分に加入した27歳は、フットサル日本代表に招集されることも増え、注目を集めている。小門自身、「日本代表に定着し、活躍できる選手になりたい」と意欲を示す。
179㌢、85㌔と大柄のストライカーは、強じんな肉体を武器にコンタクトプレーをいとわず、自ら競ったボールをキープし、素早くターンさせ振り向きざまにシュートを狙う。現役時代の伊藤雅範監督をほうふつさせるプレーを得意とする。「体が強く、代表に呼ばれる実力がある。持ち味をもっと発揮してほしい」と指揮官。これまで以上に利き足の左を振り抜き、規格外のパワーシュートをネットに突き刺してほしいと期待する。
今季は3試合で2得点と悪くはないスタートを切っている。サッカーからフットサルに転向し3年を過ごし、これまで未完の大器と呼ばれながらブレークと言えるシーズンを過ごしてはいない。昨季はけがで長期離脱することもあり、日本代表に定着するためにも、出場機会とゴールを増やし、結果を出すシーズンにしなければならない。2年目の大分で主力としてファーストセットの座を確保し、日増しに成長を遂げている。今季は過去最高のシーズンとなるはずだ。
ブレークの予感が漂う小門勇太
開幕前、小門は「とにかく決めるべきところで決めたい」とゴールへの強い意欲を語っていた。伊藤監督は得点だけでなく、確実なポストプレーで味方の攻撃参加を促すことを求めており、徐々にではあるが前線でタメを作る動きも向上させてきた。しかし、小門の魅力は何と言ってもゴールに突き進む力強さだ。フィジカルを生かした競り合いの強さはもちろん、俊敏性を生かした突破力もある。今季の2得点は流れの中から生まれたもので、パワーと技術を併せ持つストライカーの「自分の形」であった。
湘南戦後に、「前線からプレッシャーをかけて攻撃につながった。チャンスを作れていたので落ち込む必要はない。ゴール前のクオリティーを上げ、シュートを増やしたい。これからも結果を出すだけ」と語った小門。今こそ、その才能を開花させるチャンスだ。
結果を出し、日本代表定着を狙う
(柚野真也)