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トリニータ 鈴木義宜インタビュー「怖がらずに自分たちが主導権を握って、もっとアグレッシブにアクションを起こすことが大事」

トリニータ 鈴木義宜インタビュー「怖がらずに自分たちが主導権を握って、もっとアグレッシブにアクションを起こすことが大事」

 大分トリニータは9日、昭和電工ドーム大分で湘南ベルマーレと対戦する。DF鈴木義宜選手にインタビューした。(大分合同新聞連動企画・新聞は8日付本紙に掲載)  

 

 昨年に引き続きキャプテンを務める鈴木義宜選手。「鼓舞して引っ張るタイプではありませんが、チームをどうやっていくか選手たちに話してくれたり、頼もしく思います」と評価する片野坂知宏監督。フル出場記録についても「プレーが良くなかったら代えてください」と自ら申し出ているそうだが、ラインの統率やカバーリング、GKの前で身体を張る献身的なプレーは“余人をもって代え難し”ということのようだ。

 

 

―中2日、中3日と連戦が続く中、先月末の1週間の準備期間は貴重でしたね。  

 そうですね。筋トレなどの刺激を入れることができ、僕にとってはありがたかったです。相手が違うと狙いも違ってくるので、じっくり(戦術の)落とし込みもできますし。 特に連敗中は、負けて、すぐ次の試合が来てというところで、体と気持ちの切り替えが難しく、迷いなども出てきます。自分たちがやってきた「つなぐサッカー」を忘れていたわけではないけれど、うまく表現できませんでした。だからこそ、今はもっと自分たちのサッカーに磨きを掛けていきたいと思っています。

―5連敗を乗り越えたことでチームは成長できたのではありませんか?  

 守備のところでも、攻撃のところでも、怖がらずに自分たちが主導権を握って、もっとアグレッシブにアクションを起こすことが大事だと思いました。それを体現できた試合では結果に結びついたし、引き分けた試合も勝てたと思うので、そこは「勝ち切る力」がまだまだ足りないと思っています。また、最近は中を使いながら外を使ったり、外を使いながら中を使ったり、試合の中で使い分けができるようになってきたと思います。

 

―試合の中で柔軟に対応できるようになったということですか?    

 はい。ミーティングでの(戦術の)落とし込み方は準備期間の長短に関わらず変わりませんが、(監督から試合の)狙いを言われると、そればかりになっちゃう傾向がありました。みんな真面目なんで(笑)。 だから、(試合の)流れを見ながら判断して、臨機応変に動くようにやっていかないといけないし、できるようになってきたと思います。選手たちで、そういう話をするようにもなりましたしね。J1はいいチームばかりだし、個の力が強い選手たちばかりなので、1試合を通して、自分たちのサッカーを貫いていきたいと思っています。

 

―第12節の柏戦でJリーグ200試合出場を達成。おめでとうございます。  

 200試合、出られたことは良かったですが、あくまで通過点だと思うし、サッカー人生が終わった時にその数字の大きさに気づくのかなと思っていて。今は特に(感想は)ないです。

 

―今月も明日の湘南戦を含めて残り6試合あるなど、残暑も厳しいなか、チームの順位も上げていかなければなりません。そのために大事なことは?    

 誰が出ても同じサッカーができるかどうかだと思うし、ボールをキープする時間帯をどれだけ多くつくれるかというのも、勝ち点を拾っていく上で大事かなと思います。ドームでの応援、よろしくお願いします。

 

(小野郁)

=プレー写真は大分トリニータ提供=