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県高校野球選手権 4強出そろう 明豊×藤蔭、中津東×津久見

県高校野球選手権 4強出そろう 明豊×藤蔭、中津東×津久見

 第138回県高校野球選手権大会が8月29日に開幕し、甲子園交流試合に出場した明豊が4強入り。7月の県高校野球大会を制した津久見と藤蔭も勝ち上がり、初優勝を狙う中津東も準決勝へ進んだ。

 明豊は投手戦を制し大分工業に2−1で競り勝ち、藤蔭は序盤から打線がつながり7-2で日本文理大付属に快勝。中津東は調子の上がらない大分舞鶴に11-4、7回コールドで勝ち、津久見は5−3で粘る大分東明を振り切った。

 明豊×藤蔭、中津東×津久見の準決勝は、5日にダイハツ九州スタジアム(中津市)で行われる。

 

4打点と活躍した藤蔭の4番・原田琉成

 

明豊 経験を積むための、負けられない戦い続く

 

 前大会覇者の明豊は苦しみながらも、背番号1をつけた京本真(2年)が9回を投げ抜き、勝利を呼び込んだ。投手陣には甲子園交流試合を経験した太田虎次朗、原駿太ら力のある2年生がいるが、「自分の力で勝つという気持ちで投げろ」と川崎絢平監督から送り出されマウンドに立った。2回に先制点こそ奪われたが、その後は変化球を低めに集め、要所で自慢の速球で三振を奪い得点を与えなかった。川崎監督は「良くも悪くもない。今日は7割ぐらいの出来かな」と厳しく評価したのは期待の裏返し。「新チームは昨年のように大量得点を取れるチームではない。2−1、3−1で勝つようなチームなので、投手陣は互いを高め合い競ってほしい」と話す。

 

 元気がなかった打線については、「(相手の投手の)緩いボールに合わせて、緩いスイングをした。これは3月から7月まで試合ができなかった影響」と指摘。どんなに練習して、どんなに素振りをしても、真剣勝負となる公式戦でしか得ることができない経験だ。7月の県高校野球大会には3年生のみで挑んだチームにとって出遅れは否めない。それでも同点で迎えた9回裏の攻撃で先頭打者が出塁すると、犠打を絡めた攻撃で勝負を決めた集中力は、今後の好材料だ。「公式戦で課題を見つけて、修正して一気に伸びるのが秋の大会。ひとつでも多くの場を得るためにも勝ち続けるしかない」と今大会、そして次の九州地区大会県予選を視野に入れている。

 

9回1失点に抑えた明豊の京本真

 

 

(柚野真也)