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少年サッカー ラビットカップ 奪ってつないだ大分トリニータU-12が優勝 【大分県】

少年サッカー ラビットカップ 奪ってつないだ大分トリニータU-12が優勝 【大分県】

 第14回全日本不動産協会杯争奪U-12サッカー大会(通称ラビットカップ)で、大分トリニータU-12が堂々の優勝を果たした。決勝トーナメント初戦こそPK戦に持ち込まれる苦しい展開だったが、その後は攻守両面で力を発揮。決勝戦では、前線からの激しい守備が相手を圧倒し、3-0の完勝で頂点に立った。

 前半6分、積極的なプレスからボールを奪い先制。試合の主導権を握った後も、ボール保持と攻守の切り替えの速さで相手を上回り、追加点を重ねた。篠田一義監督は「厳しい戦いだったが、選手たちがよく頑張った。相手を見ながらプレーする意識が実を結んだ」と目を細めた。

左サイドから決定機をつくった喜多陽喜

 今年のチームは明るく前向きな選手が多く、成長の伸びしろも大きい。新チームの立ち上げとなった2月の合宿では、サッカーだけでなく生活面も重視し、選手の人間性にまで目を配った。春には関東遠征も実施し、川崎フロンターレやベルギーの強豪ゲンクの下部組織と対戦して大きな刺激を受けた。「冬にはこのレベルのチームに勝つ」という目標を掲げ、日々トレーニングを積み重ねてきた。

 篠田監督が掲げるのは“前線からの守備”という明快なスタイル。高い位置からの連動したプレスで主導権を握り、そこからゴールへ直結する攻撃を狙う。さらに、状況を見ながら後方からパスをつないで試合をつくる力も養い、複数ポジションをこなせる柔軟な選手の育成にも取り組んでいる。

 今大会でも中心に躍動したのは、中盤の田辺結大(6年)と喜多陽喜(同)、守備の要でキャプテンの若杉奏翔(同)だった。若杉は「みんなで声を出してカバーし合えた。前からのプレスも良かったし、判断良くパスをつなげた」と振り返り、次なる目標を「冬の全日本選手権大会出場」と力強く語った。

 大分トリニータU-12はラビットカップ制覇を通過点とし、次なる挑戦へと歩みを進める。冬の全国の舞台で、チームの成長がさらに試されることになる。

ラビットカップを制した大分トリニータU-12

(七蔵司)

大会結果