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トリニータ 知念慶インタビュー「早く得点を決めて認めてもらいたい」

トリニータ 知念慶インタビュー「早く得点を決めて認めてもらいたい」

大分トリニータは11日、昭和電工ドーム大分でヴィッセル神戸と対戦する。FW知念慶にインタビューした。(大分合同新聞連動企画・新聞は10日付朝刊に掲載)

 

 今シーズン、ポストプレーやパンチ力のあるシュートを武器に川崎フロンターレから期限付き移籍で加入した知念慶選手。自身がプロデュースした「ウチナーまんぷく弁当」の中には沖縄の家庭料理ニンジンしりしりや、学生時代に祖母がたびたび送ってくれていたサーターアンダギーなどが入っている。チームに合流して半年、「すごいあったかいチームで愛着がどんどん湧いてきている」とうれしそうに話してくれた。

―中断の4カ月間はどういう思いで過ごされましたか?

 サッカーに対する情熱というか、サッカーができる喜び、僕の中で色んな価値観が変わったような気がします。特に試合に対する熱量は日に日に強くなっていきました。

 

―戦術面などでの不安は練習を通して払拭されていきましたか?

 練習だと、どうしても頭で理解するだけなので、正直、試合にならないと吸収できない部分もあると思っています。トリニータはクロスに飛び込むことが一番得点につながると思っているので、一番前にいる僕が勢いよく入ることでボールがファー(遠く)に流れ、スペースが空いてチャンスをつくる、ということを意識的にやっています。もう不安はないです。

 

―クロスへの飛び込み、期待しています。

自分はヘディングでのゴールが多く、クロスから足で決めるのはちょっと苦手なので、毎日、全体練習が終わった後、クロスからワンタッチでのシュート練習をしていますし、これからもしっかり続けていくつもりです。

 

 

―チームにはなじみましたか?

 雰囲気がすごく良いです。他のチームと比べて資金面で弱い部分がありますが、魅力的で面白いサッカーをやっていると思います。同じく新加入の渡(大生)や同い歳の小塚(和季)らとサッカーの話を結構しています。

 

―昨シーズン、トリニータは9位と、J1復帰組としては“台風の目”のような存在になりました。その秘密はどこにあると思われますか?

 監督がすごい戦術家だということもあって、選手一人一人が地に足がついているというか、自分の役割を果たそうという思いが他チームに比べたら強いのかなと思います。選手個々のスキルは未熟な部分があるかもしれませんが、それ以上にチームの団結力だったり、みんな気持ちが入っていると思います。

 

―どういう部分で?

 選手みんな、自分のためにプレーするんじゃなくて、チームのために走ったり、チームプレーに徹している印象を受けます。攻撃ばかりでなくて相手からボールを奪ったり、全力で守備することが大事なんだなと改めて思いました。

 

―対戦相手・ヴィッセル神戸の印象は?

 世界的に有名な選手がいるなどパスサッカーをする素晴らしいチームだと思います。とても燃えています。限られた人数ですが、大分のサポーターの目の前で早く得点を決めて認めてもらいたいと思っているし「勝ちたい」思いがすごく強いです。画面を通じての応援もよろしくお願いします。

 

(小野郁)

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