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2020ルーキーファイル(バサジィ・バレー) 仲間に信頼されるセッターを目指す黒木菜穂

2020ルーキーファイル(バサジィ・バレー) 仲間に信頼されるセッターを目指す黒木菜穂

 バサジィ大分の社会人女子6人制バレーボールチームに入部して2カ月。小学5年から始めたバレーボールは「生活の一部」と語る黒木菜穂(大分商業高校出身)は、徳丸善基監督の誘いに後押しされて競技を続ける決心をした。生活環境の変化、チームのスタイルにも慣れたが、「これまでと違い制限がない。自由だからこそ自分がしっかりしなければいけない」と気を引き締める。

 

 社会人チームである以上、学業、仕事が優先され、練習参加も強制されることはない。もちろん練習中は厳しく指導されることもあるが、コートを離れればオフの時間の使い方も体のケアも自分次第。セッターというポジション柄、「学生の頃よりバレーのことを考えることが多くなった。これまでは速く、正確にプレーすることを考えてきたが、今は相手の動きや味方が打ちやすいトスを上げるために必要なことを考えている」と話す。

 

チームメートの動きをチェックする黒木菜穂

 バサジィは、セッターにトスを合わせるのではなく、スパイカーの持ち味にセッターが合わせるスタイルだ。トスを高く上げることで、スパイクを打つ選手に時間が生まれる。その時間に相手を見て、判断できるというわけだ。黒木は、これまでと異なるスタイルを習得するために居残り練習で「バサジィ・スタイル」の習得に励む。

 

 目標は高校時代に成し遂げられなかった全国舞台に立つこと。「このチームで頑張れば日本一も夢ではない。日々の練習をしっかり自分のものにして、チームメートに信頼されるセッターになりたい」と黒木。バレーボールを始めた頃からポジションを変わったことがない、生粋のセッターだ。今はそれぞれの選手の特長を引き出すためにコミュニケーションを取り、最適なトスを上げる準備に余念がない。

 

全国大会で活躍することが目標と話す

 

 

(柚野真也)