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トリニータ 公式戦再開後は総力戦に 岩瀬健ヘッドコーチ&安田好隆コーチ

トリニータ 公式戦再開後は総力戦に 岩瀬健ヘッドコーチ&安田好隆コーチ

 ピンチをチャンスに―。大分トリニータの岩瀬健ヘッドコーチと安田好隆コーチは、Jリーグの公式戦が延期している期間に「チャリティーフットボールディスカッション」を開催している。4月28日からテレビ会議システムを利用し、参加者とサッカー論や指導論を語り合っている。計8回を予定しており、明日は片野坂知宏監督をゲストに、2019年シーズンを振り返る。岩瀬ヘッドコーチは「自分たちにできることはないかという思いから始まり、形となった。サッカー指導者たちと同じ時間を過ごし、僕たちのこれまでの経験をシェアしたい」と語った。参加料は新型コロナウイルスに対応する県内の医療機関に寄付する。

 

 公式戦が延期となって2カ月が経ち、チームに与える影響について岩瀬ヘッドコーチは、「ネガティブに捉えていない。どのチームも状況は一緒だし、特別なことをして差をつけようと考えていない。日程が正式に決まったときに、どのように適応するのかチーム力が問われる」と話した。安田コーチは、「誰もが経験したことがないこと。知恵を絞り、選手、スタッフの全ての力が必要になる。自分自身、チームが活動できない期間にできることをして成長したい」と先を見据える。

 

テレビ会議システムで取材に応じる岩瀬健ヘッドコーチ

 

 今後、想定される過密日程について、「タイトになることは間違いない。試合に出る、出ないに関係なく、みんなで戦わなければいけない。大分のようにひとつになれるチームは強いと思う」(岩瀬ヘッドコーチ)。「少数で戦うのは厳しい。固定した戦力でなく、全員を戦力として最大限に生かさなければいけない」(安田コーチ)。それぞれの見解を述べた。

 

 降格のないシーズンとなるが、岩瀬ヘッドコーチは「個人的な意見だが、派手な試合が多くなると思っている。負けているチームが終盤にいちかばちかの戦い方をするかもしれないし、選手交代を含めて大胆になるかもしれない」と予想する。片野坂監督の片腕として4年目となる安田コーチは、「監督の性格上、来季を見据えた試合はしない。すべての試合で勝ち点を取りにいく。ファンやサポーターの励みとなるような、大分のサッカーが見たいと思えるような試合をするはず」と話した。

 

 今回の企画は限定開催となるが、チームを客観的に見て、選手を支え、指導するスタッフの知見が、チャリティーやビジネスとして広く展開できる好例となれば面白い。

 

片野坂知宏監督をサポートする安田好隆コーチ

 

 

(柚野真也)

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