
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
Jリーグの公式戦再開のめどが立たず、クラブが活動休止となる中、選手が次々と心境を発信している。大分トリニータのMF島川俊郎は、コロナウイルス感染拡大の早期の終息を願い、自慢の美声を披露する。「こんな時だからこそ笑ってほしい。僕はサッカーと音楽にすごく幸せをもらった。僕の歌を聞いて感動してもらいたいのではなく、サッカー選手が何で歌ってんのと思って、笑ってくれたらうれしい」と3月上旬から自身のSNS(交流サイト)で毎日、精力的に歌声を発信している。
選手によっては目標や目的がないとそれ自体がストレスになるが、島川は「僕のように下手くそで、走ってなんぼの選手がストレスを溜めるなんておこがましい。この状況で僕なんかより苦労している人、困っている人がたくさんいるんだから。ボールを蹴りたい、試合がしたい、サッカーがしたい。その思いがある限り大丈夫」とモチベーションが下がる感覚はまったくない。
ビデオ会議システムで取材に応じた島川俊郎
自らが置かれている状況が、9年前の東日本大震災の頃と重なり、頭によぎる。「高校を卒業してプロに入って3年目。試合にも出ることができず、何も発信できなかった。今は少しずつ試合に出るようになり、サッカーだけでなくファンやサポーターが喜んでもらえているのかな」とSNSをうまく活用している。もちろんプレーで期待に応えることも忘れることはない。「頑張ろう!なんて偉そうなことは言えない。僕は僕なりに、全力で走り切り、プレーすることを約束したい」と強い思いを示す。
昨季、大分に加入して22試合に出場。派手さはないがツボを得ている。そんな活躍だった。適切なポジショニングと優れた危機察知能力で、ピンチの芽を摘み続け、チームの勝利に貢献した。J1から3つ下のカテゴリーとなるJFLを経験した苦労人だ。愚直にコツコツと歩を進めたからこそ語る言葉も実直だ。
全国高校総体が中止となった高校生にメッセージをと問われ、こう答えた。
「辞めずにコツコツと続けることで見えることがある。絶対に諦めずに続けてほしい。僕はサッカーを辞めようと思ったことが何回も何百回もあって、どれだけ楽になれるかと思った。でも諦めずに毎日、真面目に続けたからこそJ1でプレーでき、ようやく自分の存在が見え始めた」
目標を見出しにくい状況であるが「上を向いて歩いてほしい」と話した。
インタビュー動画はこちらから視聴できます
Jリーグ再開後は全力でプレーすることを誓った
(柚野真也)
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