県高校野球選手権 投手陣でつかんだ優勝 柳ケ浦、接戦制し夏へ弾み 【大分県】
野球
大分商業高校・三代大貴 大商4番のプライドを胸に
高校球児の夢舞台・甲子園に向けて熱戦が始まった。
この夏の主役が続々と名乗りを挙げている。
オー!エス! OITA SPORTS編集部がピックアップした最後の選手はこの人!
スター候補生ファイル #9
三代大貴
大分商業高校/レフト/3年/177㎝・80㎏
四死球の数は4番打者の勲章だ。12日の全国高校野球選手権大分大会2回戦、0対0で迎えた9回裏の大分商業の攻撃。2アウト2塁の場面で4番・三代大貴は一度もバットを振ることはなかった。「勝負してもらえなかった」。この日3つ目の四球となった。
中学まで大きな実績のない三代が、大分商業で初めて練習した時のことを渡邉正雄監督は忘れない。「名前も知らなかったがスイングのレベルが違った。こんなやつがうちに来てくれたんだ」とニヤリとしたという。1年生の秋から“大商の4番”の看板を背負わせ、チームが勝つためのバッティングを学ばせた。
「遠くに飛ばす能力は私が指導してきた中で一番」と渡邉監督。高校通算本塁打44本の数字がそのまま三代の凄さを示す。だが、本人は「ホームランを打つことより、チームを勝利に導くバッティングをしたい」と話す。それが大商の4番なのだろう。それでもホームランアーティストと呼ばざるを得ない伝説がある。練習場のライト後方にある校舎に特別なネットが張られている。三代がバッティング練習中に校舎3階の窓ガラスを何度も割り、設置された“三代ネット”。推定飛距離140mは超高校級だ。
野球を始めたころから4番を打ち、何度もチームを勝利に導くホームランを放った三代の目標は、「甲子園での活躍」。そして、「打って打って打ちまくる大商の野球を全国の舞台で見せたい。そこで大きなものを打ち上げたい」とホームランへの意欲を初めて口にした。
ホームランアーティストの45号目が、いつ、どの場面で放たれるか楽しみだ。
PERSONAL DATA
- 名前(ふりがな)
-
三代大貴(みしろ ひろき)
- 生年月日
- 2000年2月12日
- 身長・体重
- 177cm・80kg
- 出身中学校
- 緒方中学校
- 兄弟構成
- 弟2人
- 50m走
- 6.0秒
- 遠投
- 96m
- 握力
- 右65kg・左64kg
- 足のサイズ
- 28cm
- ニックネーム
- ミッシー
- 自分の性格を分析すると
- 最初は怖そうと言われるが、めっちゃいい人です!
- 好きな食べ物・嫌いな食べ物
- チャーハン・なし
- 趣味
- 音楽鑑賞
- 好きな女性のタイプ
- 笑顔が素敵な人
- 一日の睡眠時間
- 5時間
- 好きなアスリート
- 筒香嘉智(横浜DeNAベイスターズ)
- 好きな言葉
- 一球に懸ける
- 尊敬する人
-
親
- 将来の夢
- プロ野球選手
- 印象に残っている試合
- 九州大会の興南戦
- 野球哲学
- 常にポジティブ
- ライバル
- 渡邊諒(大分商業)
- 高校通算本塁打
- 44本
(柚野真也)