
【指導者の肖像〜高校スポーツを支える魂〜】 信じる力が未来を変えていく 柳ケ浦高校バスケットボール部監督・中村誠(前編)
バスケ
第41回県小学生バスケットボール大会兼全国・九州大会予選
11月24日 男子決勝 豊後大野市大原総合体育館
東稙田54-41別府中部
(8-10)
(12-2)
(17-13)
(17-16)
全国大会の目標
今大会で初優勝し、初めての全国大会出場を決めた東稙田ミニバスケットボールクラブ。全試合10点以上の差をつけて勝ち進んだ。佐藤文登監督が「タフな試合も多かったが、ディフェンスを強化した結果が出せた。粘り強く最後まで守り抜いた」と振り返ったように、どの試合も守備から相手のリズムを崩し、失点を抑えたことが勝因だった。
2年ぶりの決勝戦は、3連覇を懸けて勝ち上がった別府中部グリーディーウルブズとの戦い。立ち上がりは別府中部の個人技やスピードに手を焼きリードを許したものの、終始冷静なプレーで立ち向かい、第2クオーターで逆転し、その後はリードを許さなかった。
「最後まで集中力を切らさずよく頑張ってくれた」と佐藤監督。チームカラーでもある粘り強い守備からミスやターンオーバーを誘い、別府中部に思うようなプレーをさせなかった。攻撃ではキャプテンの井上蓮斗(6年)をはじめ選手それぞれがドライブでゴール下に切れ込み、パス回しからの展開、また安藤翔健(6年)の高さを生かしたプレーなど、要所で得点を重ねた。
6年生を中心に全員バスケを見事に体現し、優勝を勝ち取ったが、佐藤監督は「もっと視野を広く持てるようになれば、さらに得点力も期待できる」と収穫の多い大会となったようだ。初の全国大会について、「地方の学校だからと気負わず、思いっきり力を発揮してほしい。持っている実力を出せれば勝機はある」と期待を寄せた。
守備力が光った東稙田
井上蓮斗(6年)
ガード、2008年1月29日生まれ、141cm・32kg、東稙田小学校
小学2年からバスケットボールを始めた井上は、小さな体から繰り出すドライブや速いパス回しなど、スピード感のあるプレーが武器のキャプテン。ガードとしての視野の広さも備え、得点だけでなくアシスト力も成長中。
今大会は「監督から今までの練習の成果を出そうと言ってもらったことが力になった。絶対に優勝するつもりで頑張った」と振り返ったが、個人としてはディフェンスファウルが多くなってしまったことを反省した。
「全国ではディフェンスでプレッシャーを与えて、チャンスをつかみたい」と守備力強化を課題に挙げ、初の全国大会については「どんな試合ができるか想像できないけど、みんなで力を合わせて勝ちたい」と全員バスケで挑む。
(黒木ゆか)
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