国スポ 期待高まるチーム大分 今年も千点以上目指す 【大分県】
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全国高校選抜大会 ホッケー女子・玖珠美山 先行逃げ切りで初戦突破狙う
目標としていた全国高校総体、茨城国体の出場を逃し、主力を3年生から2年生に移行した玖珠美山。11月にあった全九州高校選抜ホッケー大会では、準決勝で伊万里商実(佐賀)に0-4で敗れたが、3位決定戦で小国(熊本)に1-0で勝利して全国高校選抜大会の出場を決めた。穴井孟司監督は「2つの全国大会出場を逃した3年生が、下級生をサポートしながら最後の大会はリラックスして試合ができた」と笑みを浮かべた。
部員が集まらず大会への出場が危ぶまれていた時期もあったが、今年4月に1年生が7人入部し、部内が活気づいた。基本練習が多かったが、フォーメーションプレーや戦術を落とし込んだメニューができるようになりチーム力が上がった。それでもホッケー部がある高校は県内では玖珠美山のみ。練習試合は男子部やOGが集まったクラブチームに胸を借り、着実に力をつけていった。
国体ブロック予選に敗れてから2年生を中心とした新チームになったが、部活を引退せずに残った3年生が縁の下でチームを支える。2年生に責任感が生まれ、チームは活性化した。キャプテンの高田礼美(2年)は、「練習中に声が出るようになった」と変化を感じた。声が出るようになると足も動くようになる。足が動けば守備力も向上する。「前からプレッシャーをかける守備から速攻の形ができ、ボールも動かせるようになった」(穴井監督)。
全九州大会では、ハイプレスがハマり、先制して押し切る形で乗り切った。試合の進め方や個人技術に課題はあるが、結果を出したことが自信となり、全国大会への弾みがつきそうだ。2017年全国高校総体以来の全国大会だが、穴井監督は「おじけづかずに堂々と戦ってほしい」と話し、高田は「美山のホッケーをして楽しみたい」と気負いはない。
全国では初戦突破を狙う玖珠美山
この選手に注目
高田礼美(2年)
ポジションCF、2002年11月17日生まれ、160cm、森中学校出身
中学までソフトボールをしていたが、高校に入りホッケー部の練習を体験し「楽しかった」と即入部。ソフトボールで鍛えた低姿勢の守備は、ホッケーでのスティックを使ったキャッチと似ているという。道具を使う共通点もあり、1年の頃からドリブルがうまく、自慢の快速で攻撃の軸となった。
素早いターンで相手を抜き去り、強烈なシュートを武器とする。「全国大会はリバタン(リバースターン)から点を決めたい」と話し、キャプテンとしても先陣を切ってチームを引っ張る覚悟だ。「しっかり声を出して諦めないプレーをしたい。立ち上がりの1クオーターで相手にプレッシャーをかけて勢いに乗る。先制点を取って美山のホッケーをしたい。3-1で勝つ!」
第51回全国高校選抜ホッケー大会
12月21日〜25日
川崎重工ホッケースタジアムなど
(柚野真也)