大分上野丘高校ラグビー部 佐藤武信(3年) file.827
ラグビー
全国高校ラグビー大会県予選 第2シードの大分東明が12トライで決勝進出
第99回全国高校ラグビー大会の出場権をかけた県予選大会は3日、大分市の駄原球技場で行われ、34連覇を目指す大分舞鶴と初優勝を目指す大分東明が10日の決勝(同会場)に駒を進めた。
無失点勝利で4度目の挑戦へ
準決勝
大分東明74-0大分上野丘
(34-0)
(40-0)
第3シードの大分上野丘と対戦した大分東明は前半からテンポ良く試合を進める。相手の低いタックルにも引かずにプレーし、開始から2分、密集から展開したボールをFBの立山諒(3年)が持ち込んでトライ。立山はこのあと前半9分までに3トライを量産し、チームを勢いづけた。
白田誠明監督は、前半終了間際からコンスタントに選手を交代。「けが人が出てどんな展開になっても対応できるようにリザーブの選手もグラウンドでの経験を積ませたかった」と語り、決勝に備える構えを見せた。
後半は、相手のディフェンス力が上がり、ミスも目立ち始める。一時はねばる大分上野丘に、敵陣ゴール前からのスクラムでトライを狙われるピンチもあったが、ターンオーバーするとその後は危なげない展開となる。ノーサイド間際にダメ押しの12トライ目を決め、74-0の無失点で決勝進出を決めた。
4年連続の大分舞鶴への挑戦。白田監督は「相手は気持ちも強いし、簡単に勝てる相手ではない。うちはうちの良さで戦っていく」と抱負を語った。
4年連続の決勝進出となった大分東明
決戦目前、キャプテンが語る
大分東明・若松納央(3年)
Q:準決勝を終えた感想は?
圧倒するつもりで試合に臨んだが、対戦相手の上野丘も練習を積んできているので、油断せず、いつものプレーを心掛けた。前半すぐにトライが取れて良かったが、後半はミスが多かったので決勝までに修正したいと思う。
Q:あなたにとって「花園」はどういう場所ですか?
小学校の時に初めて花園ラグビー場で試合を見て、そのときから今日までずっと憧れがある。いつか自分もあのグラウンドに立ちたいという夢を追いかけてきた。
Q:決勝戦に向けての意気込みを聞かせてください。
これまで、常に目指すべき場所を見据えて、練習も、試合も一つひとつを大切にしてきた。決勝戦では相手を圧倒したい。そのためにも、自分たちがモットーにしてきた「ラグビーを楽しむこと」を胸に、大一番を楽しみたいと思う。
(冨松智陽)