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全国高校バスケ選手権男子県予選 チーム全体の底上げ実り別府溝部学園が連覇

全国高校バスケ選手権男子県予選 チーム全体の底上げ実り別府溝部学園が連覇

第72回全国高校バスケットボール選手権大会県予選

10月27日 男子決勝 ダイハツ九州アリーナ

別府溝部学園99-71日田

     (29-15)

     (17-13)

     (28-17)

     (25-26)

 

 全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)の男子県予選は、シード4校(別府溝部学園、日田、柳ケ浦、大分舞鶴)が順当に勝ち上がった。決勝は2連覇のかかった別府溝部学園と日田が対戦。高さ、スピード、互いの意地がぶつかり合う試合は、試合開始から爆発的に得点を重ねた別府溝部学園が勝利した。「1年間のピークをこの大会、そしてウインターカップに合わせてきた」と末宗直柔監督。本戦に向けて一気に勢いは加速しそうだ。

 

 同じ道を二度通ることの難しさを唱えていた末宗監督は、追われる立場となり、さらなるチーム力が求められる状況で、イージーショットやフリースローの精度向上など「基本」を徹底した。結果的に試合出場の機会が少なかった選手も成長し、選手層が厚くなった。これによりメンバーチェンジを多用することが可能になり、適時に適材適所で個々が活躍した。

 

ウインターカップを経験した主力がチームを引っ張った

 

 また、プレースタイルの特徴として「高さ」が注目され続けてきたが、外角からのシュート成功率も上がり、全員バスケのスタイルが確立できた。これにはウインターカップ、全国高校総体(インターハイ)と、初の全国大会を二度経験したことが大きい。「インターハイでなぜ負けたのか。インターハイでできなかったことを成功させて勝て」と末宗監督は試合前、選手たちにこう話したという。全国でそれぞれが痛感したシュート精度の課題を克服するために、毎日積み重ねてきた練習の成果が実ったといえるだろう。

 

 キャプテンの永留圭大(3年)は、「普段から試合を想定して練習してきた結果が出せた。ベンチも含めて全員が全力を出せたと思う」と2連覇の喜びを話した。勝負どころで3点シュートを決めた久保倉拓哉(3年)は「自分たち3年が積極的にという気持ちでプレーした。昨年のウインターカップは出場機会がなく悔しかったので、その思いをぶつけて戦いたい」と全国での活躍を誓った。

 

 照準をウインターカップに合わせてきた彼らにとって二度目の挑戦。目標はベスト8以上。メインコートで試合をするという夢を実現するために、一丸となって全国の強豪校に挑む。

 

2年連続ウインターカップ出場を決めた別府溝部学園

 

(黒木ゆか)

大会結果

2023年度