
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
10月19日から全国高校サッカー選手権大会県予選が始まる。大会特集の第7回は昨年決勝戦で敗れた柳ケ浦。あの悔しさから1年経ち、指導陣が刷新されたチームは新たなスタートを切った。夏場は勝てない時期が続いたが、苦しんだ時間がチームを成長させた。今大会は第2シードとして優勝候補・大分の対抗馬となる。
年間通して行われる「高円宮杯JFA U-18サッカーリーグ2019(OFAリーグ)」では、9月23日に大分と対戦し2-1で勝利した。全国選手権県予選前ということで互いに手の内を隠した試合となったが、リーグ戦では大分に2連勝し、苦手意識はない。
夏場に追い込んだ疲労が抜け、涼しさとともに選手のコンディションは上がっているのがよく分かる。かみ合わなかった戦い方も整理され、守備はチャレンジ&カバーのタイミングが共有され、攻撃は得点源の芝崎翼(3年)に頼ったものではなくなった。芝崎は「失点しなければ負けることはない。守備意識は高くなったし、攻撃は前線のアイデアで何とかなる」と自信を深めている。
肝となる精神面、勝負強さは3年生が大きく成長した。有門寿監督は「一人ひとりがこの1年間で目標が明確になり、勝負へのこだわりが強くなった」と話す。これまでベースとした強力なフィジカルを踏襲し、守備戦術を落とし込んだことで簡単に負けないチームになっている。調整も4月から逆算して今大会に照準を合わせている。現時点では、最も優勝に近い存在なのかもしれない。
セットプレーからの得点も多い
■基本スタイル■
■攻守のメカニズム■
(攻撃)
ポゼッション 最優先・優先・中間・優先・最優先 カウンター
(守備)
プレッシング 最優先・優先・中間・優先・最優先 リトリート
1試合走り抜ける体力があり、守備意識を高くすることで攻守のバランスが良くなった。前線からボールを奪いに行くことが基本だが、自陣で手堅く構えることもできる。
攻撃はシンプルにロングボールを蹴り込めば芝崎のフィジカルを生かせるし、けがから復帰した大村幹太(3年)、スランプから復調した北原建信(3年)ら、前大会の決勝で悔しい思いをした選手が調子を上げ、攻撃のアクセントとなっている。他校に比べ先発メンバーに3年生の締める割合が多いのも、このチームの特徴だ。
大黒柱となる芝崎翼
(緒方美香)
地区を選択
学校名を選択