
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
激闘の秋がやってくる―。10月19日から高校サッカー最高峰の大会となる全国高校サッカー選手権大会への出場権を争う県予選が始まる。昨年は大分が2年ぶりに頂点に駆け上がったが、今年も優勝候補筆頭として連覇を狙う。対抗するのは昨年の決勝戦で敗れた柳ケ浦、県新人戦準優勝の大分工業などの名が並ぶ。ここではシード校を中心に注目校に迫る。第1回は大分上野丘。
今年も今大会まで残った3年生は少ないが、チームの屋台骨となることは間違いない。GKの渡辺直於、CB尾崎司、MF田原慎太郎がセンターラインを固める。9月の連休は宮崎遠征で強豪校と対戦し、攻撃陣が爆発し快勝した。岩坂浩行コーチは「内容も結果もよく勝ち癖ができた。順調に仕上がっている」と手応えを感じずにはいられなかった。
好調な攻撃陣を引っ張るのは田原。足元の技術が高く、キープ力があり、DFとボランチの間のギャップでボールを持てば、かなりの高い確率でゴールに直結する仕事をする。「アイツがどれだけボールに絡むことができるかがポイントになる」と岩坂コーチ。
課題は、相手に脅威を与える田原にどうボールを供給するかだ。けが人や他のポジションとのバランスなどの問題はあるが、キャプテンの小野泰輝(2年)を中盤の底に据えることができれば問題は解決できる。小野は最終ラインからボールを引き出すことができ、そこからサイドや前線にパスを散らすことができる。田原とのホットラインを形成できれば脅威となりそうだ。
今大会は第8シードであるが、同じブロックに大分東明、臼杵と気の抜けない相手との対戦が見込まれる。順当に勝ち上がれば、最初の山場は準々決勝での大分戦。守備を固めて相手の長所を消すのか、田原を中心に打ち合いを演じるのか見ものだ。
守備の砦となる渡辺直於
■基本スタイル■
■攻守のメカニズム■
(攻撃)
ポゼッション 最優先・優先・中間・優先・最優先 カウンター
(守備)
プレッシング 最優先・優先・中間・優先・最優先 リトリート
守備は自陣でしっかりブロックを築き、スペースを埋める。2シャドーとアンカーがコースを消し、インターセプトを狙う。全体的に運動量が求められ、体力を消耗し、集中力が切れた時間帯の失点が課題だ。
攻撃はポゼッションを優先し、サイドに展開する。ボールを奪った瞬間にタイミングよく田原にパスがつながれば好機は多くなる。ただ、田原頼みの攻撃になると抑えられたときに打つ手がなくなる。サイド攻撃の強化が勝ち上がるための必須条件となる。
攻撃の全権を担う田原慎太郎
(柚野真也)
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