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マネージャー戦記 一生懸命はカッコいい 大分上野丘ラグビー部

マネージャー戦記 一生懸命はカッコいい 大分上野丘ラグビー部

 ワールドカップ日本大会の開催で注目が集まるラグビーだが、県内の高校ラグビー熱も高まっている。来月から「第99回全国高校ラグビー大会県予選」が始まる。今大会で3年生の3人の選手と一緒に部活を引退する大分上野丘ラグビー部マネージャーの三角紗莉生さん(3年)に選手とともに歩んだ3年間の思い出を聞いた。

 

Q:マネージャーになったきっかけは?

 小・中学とバレーをやっていたのですが、最後の大会でやり切った感があり、高校ではマネージャーになろうという憧れがあったからです。バレーを続けている友だちは多いですが未練はない。あるとすればラグビー選手としてプレーしていたらどうなっていたかとは考えます。動くのが好きで、マネージャーになってからも監督には選手でやってみないかと何度も誘われました。男子と一緒に練習している先輩も後輩もいるので心が動いた時もありました。

 

Q:数ある競技の中からラグビーを選んだ理由は?

 父や兄がラグビーをしていたし、母も上野丘でラグビー部のマネージャーをしていました。母に「バレーのマネージャーになると自分が選手としてやりたくなるよ」と言われラグビーに決めました。

 

Q:3年間マネージャーを経験して得たことは?

 前々から周りを気にする性格ではありましたが、前よりももっと周りを見て、何が起きているかが分かるようになりました。言葉の大事さも教わりました。良かったプレーや悩んでいるときに大丈夫と声を掛けるだけで、気持ちが楽になることもある。そこからコミュニケーションが生まれることを学びました。

 

選手の“ありがとう”が力になると話す三角紗莉生さん

Q:マネージャーとして大切にしていることは?

次の行動を考えること。監督や選手の要求に応えられるように、話しているときに聞き耳を立てています。

 

Q:大変だったことは?

夏は水の消費が激しいので準備は大変でした。それと、これまでは屋内競技をやっていたこともあり、外の太陽の光は比べものにならないくらい暑かった。砂埃もすごく、髪がパサパサになりました。

 

Q:マネージャーをしてうれしかったことは?

 選手にありがとうと言われること。それと、選手がいいプレーをしてくれたらやっぱりうれしいです。

 

Q:6月の県高校総体で部活を引退する選択もあったと思いますが、ここまで続けた理由は?

 小中学も部活第一の生活だったので、高校の一番の思い出も部活にしたいと思ったからです。現役を続行した3年生は3人しかいませんでしたが、3人が頑張るならサポートしたいという思いもありました。部活をすると勉強の時間が少なくなりますが、それでも選手は肉体的にも精神的にもきついのに頑張っている。その姿がすごくカッコよくて応援したくなります。

 

Q:3年生にとって最後の大会が近付いていますが、大分上野丘の見どころを教えてください。

 FWの低く、強いタックルとBKのサインプレーです。あとは3年生の強い思い。ここまでラグビーを続けてきたので、3人にはラグビーを好きな気持ちを忘れないでプレーしてほしい。ありきたりな言葉になってしましますが、悔いの残らないように、最後の試合としてふさわしい試合をしてほしいです。

 

3年間マネージャーとしてチームを支えた

 

(柚野真也)

大会結果