
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
第30回九州高校女子サッカー選手権県大会
9月16日 大分スポーツ公園人工芝
柳ケ浦8-1竹田南
前半6-1
後半2-0
前回対戦した6月の県高校総体では柳ケ浦が14-0で圧勝。柳ケ浦が圧倒的に優勢の中、創部2年目の竹田南がどこまで善戦できるかがポイントとなった試合は意外な展開でスタートした。
この日は風が強く、コイントスに勝った竹田南は風上を選んだ。伊達秀憲監督は「あの悔しい敗戦から3ヵ月。まずは1点を奪うことをテーマに取り組んだ」と、失点を恐れずに専攻スタイルで挑んだことが功を奏した。開始早々の1分、大城春歌(1年)のミドルシュートは強風に乗りゴールネットを揺らした。
想定外の先制パンチに揺らいだ柳ケ浦は、全国高校総体に出場したメンバー7人がけがでベンチ入りさえできない苦しい状況だったが、3年生が屋台骨となった。「前半は押し込まれる時間があったが、声をかけ続けることでいつものプレーができるようになった」と岩下綺良々(3年)。9分のゴールは練習してきたセットプレーによるもの。川添ゆず(1年)のCKを安倍乃花(1年)が頭で合わせ同点に追いつくと、流れは一変した。こぼれ球を拾い続け、ボール支配率を高めるとサイドに展開。爆発的なスプリント力でサイドを突破した岩下が攻撃を引っ張り、試合を制圧した。20分に追加点を奪うとゴールショーが始まった。前半だけで6点を奪い勝負を決めた。
攻撃をけん引した岩下綺良々(4番)
後半は3年間苦楽をともにした3年生が全員ピッチに立ち、得点を許さずに試合を終わらせた。林和志監督は「来月中旬から皇后杯、高校選手権の九州予選がある。3年生にとって最後の公式戦。これまでチームを引っ張ったのは3年生であり、これまでと同様に1、2年生の見本となる姿勢を見せてほしい」と、3年生の力が必要と強調した。
1、2年生チームの竹田南。点差は開いたが、最後まで諦めずに自分たちのスタイルを貫いた。身体能力の高いチームに対し、パスを回してコンタクトを避ける、狙いとするプレーは見てとれた。後半は相手が攻め疲れた感はあるが、2失点に抑えたことは成長の証しだ。
柳ケ浦が県第1代表、竹田南が第2代表として、11月に鹿児島である全日本選手権の予選を兼ねた本大会に出場する。
先制点を決めた大城春歌(14番)
(柚野真也)
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