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九州高校野球県予選特集② 3枚看板から2つの柱を太くした大分舞鶴

九州高校野球県予選特集② 3枚看板から2つの柱を太くした大分舞鶴

 14日から始まる「第145回九州地区高校野球大会県予選」。来春のセンバツ出場へつながる大会だ。前哨戦となった「第136回県高校野球選手権」で手応えをつかんだ注目校を紹介する第2回は、2枚看板を擁する大分舞鶴。

 

 3本柱が2つになったが揺らぐことはない。前チームを支えた投手陣はエースの常広羽也斗(3年)が抜けたが、新名凌馬(2年)、木村駿太朗(2年)の2投手がひと夏を越えてパワーアップ。投げ込む量を増やし、県外遠征で実戦経験を積んだ。花田修監督は「投手を中心に守りは柱が太くなった。新名、木村の他にも成長している投手はいる」と投手を軸としてチームづくりを進める。

 

 県選手権では準決勝に進んだが明豊に1-4で負けた。花田監督は「この時期に明豊と対戦できてよかった。明豊はあらゆる面で引き出しが多かったし、“わずかなミスを許してくれないのが甲子園を経験したチーム”と選手が感じたと思う」と振り返った。明豊戦では先発の新名が力んだ。「抑えたい気持ちが強過ぎて腕が振れなかった」(花田監督)。三回までに4失点し、主導権を握られた。それでも継投した木村が踏ん張り、その後は得点を与えなかったのは大きな収穫だ。

 

 一方、前チームからの課題であるのが得点力。県選手権は「凡打になっても走り抜く」ことを心がけ、全力疾走。走塁で好機をつくり出したが、優勝を狙うには打線の奮起は最重点課題だ。九州高校野球県予選に向けて、「打てるやつを使う。相手に合わせて毎試合オーダーを作る」と花田監督は明言。打力を優先して野手の整備を進めていく。

 

打線の奮起がカギとなる

 

主将インタビュー・新名凌馬(2年)

4点以内に相手を抑え、勝利呼び込む 

 

Q:県選手権を終えての感想は?

 個人的には支部大会から調子が良くなかったのですが、今大会はマウンドで修正できたと思います。ただ、それでもランナーを背負ったときにボールが高めに浮いてしまった。自分の持ち味はボールのキレなので、どんな状況でも(腕を)振り切れるピッチングをしなければいけない。反省材料となりました。チームとしては4点以内に相手を抑えることができたのは収穫。打線は巡り合わせもありますが、サインプレーなどで確実に得点できるようにしたいです。

 

Q:新チームではエースでキャプテンとなりました。

 夏の大会が終わって次の日に決まりました。自分はこのチームを引っ張っていきたいという強い思いがあったし、自覚と責任はこれまで以上に大きくなりました。

 

Q:秋季九州地区大会県予選に向けての意気込みを聞かせてください。

 狙うのは優勝。投手陣は今まで通りコースを投げ分け、確実にアウトを取ればいいと思います。攻撃はチャンスで確実に仕留めたいですね。新チームは元気がある。夏の遠征でタフになりました。相手のミスにどれだけつけ込めるかが勝ち上がるポイントとなると思います。

 

 

(柚野真也)