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フェンシング女子 別府翔青高校 初優勝の勢いそのままに全国へ

フェンシング女子 別府翔青高校 初優勝の勢いそのままに全国へ

全国高校総体の目標

ベスト4

 

 県高校総体の団体戦で念願の初優勝を果たし、全国高校総体出場を決めた別府翔青高校女子フェンシング部。部員は4人と少ないが、経験値や能力を備えた選手がそろう少数精鋭チームだ。県高校総体では経験値の高いキャプテンの幸野来美(3年)と岡田花鈴(2年)が実力通りに力を発揮し、決勝戦では古賀愛海(3年)の活躍が優勝への原動力となった。

 

 高校からフェンシングを始めた古賀は経験値が少なく、これまでは本来の実力を試合で発揮できない場面もあった。佐藤麻依子監督は「チーム1の努力家で一番真面目に練習する選手」と評価する。「3年間の努力の積み重ねを発揮すればいい」と声を掛け、後押しした。

 

 大分は全国でもレベルの高い選手が多く、「大分で団体戦優勝できたことは全国への自信につながる」と佐藤監督。勢いそのままに7月6、7日に行われた九州大会では団体戦準優勝と好結果を出した。九州大会では岡田の“攻めの姿勢”がチーム全体を鼓舞し、その雰囲気に引っ張られる形で幸野、古賀も積極的に仕掛ける場面が増えた。「岡田の調子が上がると雰囲気も良くなる。彼女がキーマンであることは間違いない」と佐藤監督が話すように、彼女の活躍が全国でも勝利へのカギとなるだろう。

 

 試合は一人の戦いだが、ピストの外から送られる仲間や応援団の声援を力に、それぞれが100%の実力を出し切り、上位を目指す。

 

チーム一体となって手にした九州大会準優勝

 

この夏のキープレーヤー

 

岡田花鈴(2年)

160cm、鶴見台中学校出身

 

 ジュニア時代にカデの世界大会に出場した経験もある実力派。個人戦ではフルーレで全国高校総体、サーブルで九州大会に出場した。簡単に得点を与えない堅い守りと素早いアタックが特徴で、団体戦、個人戦ともに活躍。九州大会では迫力のある攻めの姿勢を見せ、他選手を圧倒してチームに流れを引き寄せた。「自分が勝たないとチームは勝てない」とチーム内での自身の役割を自覚し、きっちりと結果を残した。

 日頃から実力のある選手との練習試合を重ね、常に全国レベルで戦ってきた岡田は「練習試合も本番の試合と同じ気持ちで挑んだ。手の内を知っている相手にも勝ちきる技術とメンタルを身につけたい」と、全国に向けてさらなる技術と精神力向上を目指している。

 

 

(黒木ゆか)